PIA
SEO対策20年
株式会社PIA
  • 更新日:2024.11.26
  • 投稿日:2024.11.26

直帰率とは?基本から改善方法までを徹底解説!

「自分のサイト、直帰率が高いけれど大丈夫?」

そんな疑問を抱えたWebサイト運営者の方は多いのではないでしょうか。直帰率が高いと、訪問者がコンテンツに満足せずに、サイトを去ってしまっている可能性があります。

この記事では、直帰率が高い理由やその解決策を具体的に解説し、改善のヒントを提供しますので参考にして下さい。ユーザーの満足度を向上させ、成果を上げるWebサイト運営をサポートします。

直帰率とは?その重要性とWebサイトへの影響

直帰率は、Webサイトのパフォーマンスを評価する上で、全ての運営者が把握しておきたい重要な指標です。

この指標は、ユーザーの行動や、サイト内の見えない問題を明らかにできます。そこで、直帰率の定義やその意味、そして高い直帰率がWebサイトに何をもたらすのかを解説します。

直帰率の定義

直帰率は、Webサイトに訪問したユーザーが、最初の1ページのみを閲覧してそのまま離脱した割合を指します。
直帰率 = 直帰した訪問数 ÷訪問数 × 100

具体例
一日の訪問が5件あり、そのうち三件は別のページも閲覧し、二件は1ページのみで離脱した場合、その直帰率は以下の通りで計算されます。

直帰率 = 2 (直帰した訪問数) ÷ 5 (訪問数) × 100 = 40%

直帰率が高い場合の意味

直帰率が高いときは、このような要因が考えられます。

  • ・コンテンツがユーザーの期待に応えられていない
  • ・サイトのデザインやナビゲーションがわかりにくい
  • ・ページの読み込み速度が遅くユーザーが待ち切れない

直帰率が低い場合の意味

逆に、直帰率が低い場合は、サイトのコンテンツがユーザーの興味を引き、複数のページを閲覧されていることを意味します。これは、サイトの内容や構造が優れているという一つの指標です。

直帰率がWebサイトに与える影響

直帰率が高い場合、サイトは以下のような影響を受ける可能性があります。

1.SEOの評価に影響

Googleなどの検索エンジンは、直帰率を一つのシグナルとして考慮することがあります。直帰率が高いと、サイト内の要素が不備とされる可能性があり、検索順位が下がることに繋がる可能性があるのです。

2. コンバージョン率の低下

直帰率が高いと、ユーザーがサイトで何らかの行動を起こす前に、離脱してしまいます。資料請求や購入など、目標達成率が大きく低下する可能性があるのです。

直帰率を把握し、その重要性を意識することで、Webサイトを運営するための重要な視点が得られます。直帰率を正しく理解し、その動向を観測することは、サイトの成功に相関しているのです。

直帰率と離脱率の違いとは?

Webサイトのパフォーマンスを評価する上で欠かせない指標に「直帰率」「離脱率」があります。両者はどちらも訪問者がWebサイトを離れる行動を示しますが、その意味合いと活用方法には大きな違いがあります。

以下、離脱率の定義、計算方法、および違いを分かりやすく解説します。

離脱率の定義

離脱率は、訪問者がサイト内で複数のページを閲覧した後、その特定のページを最後にサイトを離れた割合を指します。

離脱率はページごとに計測され、どのページで訪問者がサイトを去ったのかを把握するために役立ちます。

計算式
離脱率=対象ページの離脱数÷対象ページのPV数×100

具体例
対象ページの離脱数が800件、そのページのPV数が1,600件の場合、計算式は次の通りです。

離脱率=800÷1,600×100=50%

離脱率は50%になります。

直帰率と離脱率の違い

直帰率と離脱率はどちらも「離脱」という行動を指しますが、以下の点で異なります。

  • 直帰率:訪問が開始されたページが唯一の閲覧ページだった場合の割合。
  • 離脱率:複数ページを閲覧後、そのページを最後に離脱した割合。
具体例
直帰率のケース
ユーザーがGoogle検索結果から特定のブログ記事にアクセスし、そのページだけを見てブラウザを閉じた場合。この場合、直帰率に反映されます。

離脱率のケース
ユーザーがトップページから商品ページに進み、最終的にカート画面を見た後にサイトを離れた場合。この場合、カート画面が離脱率に影響します。

直帰率と離脱率を活用するポイント

直帰率と離脱率を活用するポイントは以下の通りです。

直帰率の改善

訪問者が次の行動を起こしたくなるような誘導(関連コンテンツの提案、CTAの設置など)を検討する。

離脱率の分析

どのページで訪問者が離れるかを把握し、特定のページの改善(情報の追加やUIデザインの見直し)を行う。

直帰率と離脱率を正しく理解し、適切に活用することで、Webサイト全体のパフォーマンス向上につながります。

直帰率をGoogleアナリティクスGA4で確認する方法

直帰率は、GoogleアナリティクスGA4を活用すれば、従来よりも直帰率を詳細に分析し、訪問者の行動を可視化することが可能です。

以下、GA4で直帰率を確認する、具体的な手順を詳しく解説します。

GA4で直帰率を確認する具体的な手順

手順 内容
1. Googleアナリティクスにログインする
  • ・Googleアナリティクスにアクセスし、対象のGA4プロパティを選択。
  • ・プロパティがGA4で設定されていない場合は、GA4への移行が必要。
2.レポートメニューを開く
  • ・左側のナビゲーションメニューから[エンゲージメント]を選択し、[イベント]または[ページとスクリーン]をクリック。
  • ・ページとスクリーンレポートでは、特定のページごとの直帰率を確認できる。
3. 直帰率を表示するためのカスタマイズを行う
  • ・画面右上にある鉛筆アイコンをクリックしてレポートのカスタマイズを開始します。
  • ・[指標]セクションで「指標を追加」をクリックし、表示されるリストから「直帰率」を選択。
  • ・追加した指標を目立つ位置に配置し、設定を保存するために「適用」をクリック。
4. 探索レポートで詳細を確認する
  • ・GA4の管理画面左側のメニューから「探索」を選択。
  • ・「自由形式」をクリックし、新しいレポートを作成。
  • ・ [変数]セクション内の「指標」で「+」ボタンをクリックし、直帰率を検索してインポート。
  • ・インポートした直帰率を[値]のエリアにドラッグ&ドロップ。
  • ・カスタムレポートに直帰率を追加できます。

注意点

GA4では、従来のGoogleアナリティクスで使用されていた直帰率に代わり、エンゲージメント率が新たな主要指標として採用されています。

直帰率が高い場合、エンゲージメント率が低いことを意味することが多いため、両者を併せて確認することです。より正確なデータ分析が可能になります。

エンゲージメント率には、10秒以上の滞在やコンバージョンイベントが含まれるため、訪問者の関心度合いを測る上で役立ちます。

GA4における直帰率改善のための方法

直帰率が高い原因を特定し、具体的な改善策を講じることで、訪問者の満足度を向上させます。最終的にはコンバージョン率の向上にも繋がるでしょう。

効果的な改善策は以下の通りです。

  1. 01.コンテンツの品質を向上する
  2. 02.ページの読み込み速度を最適化する
  3. 03.ナビゲーションを改善する
  4. 04.訪問者の行動データを活用する

効果的な改善策を、それぞれ説明します。

1. コンテンツの品質を向上する

  • ・訪問者が求める情報を明確に把握し、それに応える内容を提供します。
  • ・読みやすさを意識した文章構成を心がけ、箇条書きや見出しを活用して情報を整理します。
  • ・魅力的なタイトルや視覚的に訴求力のある画像を適切に配置し、訪問者の興味を引きつけます。

2. ページの読み込み速度を最適化する

  • ・高解像度の画像や動画を圧縮して軽量化します。
  • ・サーバーのレスポンス速度を向上させるため、最新のホスティング技術やCDN(コンテンツ配信ネットワーク)を活用します。
  • ・ブラウザキャッシュを活用し、再訪問時の読み込み時間を短縮します。

3. ナビゲーションを改善する

  • ・サイト全体のメニューを簡潔かつ直感的に設計し、訪問者が目的の情報に素早くアクセスできるようにする。
  • ・関連するコンテンツへの、内部リンクを積極的に設置し、訪問者が他のページにも興味を持てるよう誘導する。
  • ・モバイルフレンドリーな設計を導入する。
  • ・スマートフォン・タブレットでの閲覧に適した、レスポンシブデザインを採用する。
  • ・タッチ操作に適したボタンサイズや配置を心がけ、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。
  • ・モバイル特有のページ遷移や読み込みの課題にも対応します。

4. 訪問者の行動データを活用する

  • ・ヒートマップツールを活用して、訪問者がどの要素に興味を持っているかを分析します。
  • ・セッションリプレイを活用し、訪問者がどの部分で離脱しているのかを把握します。
  • ・訪問者の検索意図を掘り下げ、より関連性の高いコンテンツを提供します。

直帰率は、Webサイトの課題や改善ポイントを見極めるための重要な指標です。GA4を活用して直帰率を正確に分析し、効果的な改善策を実行することが重要になります。

これによって、訪問者の満足度やエンゲージメントを向上させることができるでしょう。継続的なデータ分析と改善を通じて、Webサイトの成功を目指します。

直帰率の目安とケース別の平均値

直帰率の数値が高い場合、ユーザーの期待に応えられていない可能性が考えられます。一方で、サイトの目的によっては、高い直帰率が問題にならないケースもあります。

以下、直帰率の目安や業界別の平均値、さらに直帰率が高くなるページの特徴について解説します。

業種別の平均直帰率

Webサイトのジャンルや目的によって直帰率は異なります。以下は一般的な業種別の平均直帰率の目安です。

Eコマースサイト:20%~40%

商品購入を目的とした訪問が多いため、比較的低い直帰率が求められます。

情報提供サイト:40%~60%

記事を閲覧してすぐに目的を達成するケースが多く、やや高めの直帰率が標準的です。

ブログ:70%~90%

記事を1ページ読んで離脱することが多く、直帰率が高くなりがちです。

業種別の平均直帰率

業界ごとの具体的な数値は、以下の通りです。

  • ・金融サービス:53%
  • ・病院・ヘルスケア:54.96%
  • ・医療機器・医薬品:55.33%
  • ・不動産:57.47%
  • ・コンピューターソフトウェア:60.76%
  • ・ヘルス・フィットネス関連:63%
  • ・経営コンサルティング:67.49%

これらの数値は、業界やサイトの目的によって大きく異なるため、単純に高い・低いで評価せず、競合サイトや業界の平均値と比較することが重要です。

直帰率が高くなるページの特徴

直帰率が高いページには、以下の特徴があります。

ランディングページ(LP)

ランディングページは、訪問者が特定のアクション(例:資料請求、購入、登録など)を目的として訪れることが多いページです。

このようなページでは、訪問者が目標を達成した場合に、離脱するのが一般的であり、必然的に直帰率が高くなる傾向があります。

しかし、目標が達成されない場合、直帰率が高い原因として、以下の要因が考えられます。

  • ・ページの内容が訪問者の期待に沿っていない。
  • ・フォームやCTA(コールトゥアクション)が分かりづらい。
  • ・読み込み速度が遅く、ユーザー体験が損なわれている。

ランディングページの直帰率を改善するためには、CTAの最適化やコンテンツの充実、ページ速度の向上が重要です。

エラーページ

エラーページ(例:404エラーやリンク切れ)は、ユーザーの期待を大きく裏切る結果となり、直帰率を急激に高める要因となります。

訪問者は、欲しい情報にアクセスできない場合、すぐに他のサイトへ移動してしまいます。そのため、以下の対策が必要です。

  • ・リンク切れを定期的にチェックし、修正する。
  • ・カスタマイズされた404ページを用意し、訪問者が他のページに誘導されるよう工夫する。
  • ・サイト内検索機能を設置し、ユーザーが目的の情報を見つけやすくする。

情報が1ページで完結しているページ

FAQや簡易的な説明ページなど、訪問者の疑問や課題がその1ページで完全に解決される場合、直帰率が高くなることは自然な現象です。

このようなページでは、直帰率が高いこと自体が必ずしも悪い指標ではなく、むしろコンテンツがユーザーのニーズを正確に満たしている証拠ともいえます。

ただし、他の関連ページへの内部リンクを設置することで、さらなるエンゲージメントを促す工夫が可能です。

具体例

  • ・関連する記事や製品ページへのリンクを設置。
  • ・ユーザーの次の行動を誘導するボタンやバナーを追加。

直帰率は、業界やサイトの目的によって数値の解釈が異なるため、平均値や競合分析を踏まえた評価が求められます。

エラーページや目的を達成できないランディングページは、改善の優先度が高いといえます。

一方、情報が完結するページは必ずしも低直帰率を目指す必要はありません。効果的な分析と改善で、サイトのパフォーマンスを向上させましょう。

まとめ

直帰率は、Webサイトのパフォーマンスや課題を把握するための重要な指標です。この記事では、直帰率の基本的な定義、業界別の平均値、直帰率が高くなるページの特徴についてなど解説しました。

これを通じて、直帰率が高い原因を特定し、適切な改善策を講じることで、訪問者のエンゲージメント向上とコンバージョン率の改善を目指せます。

ポイントとしては、以下が挙げられます。

  • ・直帰率と離脱率の違いを正しく理解する。
  • ・業界別平均値を参考にしながら、自サイトの現状を把握する。
  • ・ランディングページやエラーページなど、直帰率が高くなる要因を特定し対策を講じる。

これらを実践することで、訪問者に満足してもらえるサイト運営が実現できるでしょう。

結果として、検索エンジンでの評価が向上し、サイトの収益化や事業成長に大きく貢献する未来を築けます。継続的な分析と改善を心がけ、成功するWebサイト運営を目指して頂ければと思います。

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