検索ボリュームの見方|実数にこだわりすぎないキーワード選定の基本
検索ボリュームは、キーワードの需要を知るための重要な指標です。ただし、正確な検索回数を示す絶対的な実数ではありません。この記事では、検索ボリュームの意味、ツールによって数値が異なる理由、SEO難易度との違い、検索数0のキーワードを検討する基準、実際のキーワード選定手順までを初心者向けに解説します。
- 検索ボリュームとは
- 検索ボリュームを確認できる主なツール
- 検索ボリュームは正確な実数ではない
- 検索ボリュームを確認するメリット
- 検索ボリュームの実数にこだわりすぎない
- 検索ボリュームが大きいキーワードの注意点
- 検索ボリュームが小さいキーワードの考え方
- 検索ボリューム0でも記事化する価値はある
- Googleキーワードプランナーの競合性はSEO難易度ではない
- SEO難易度を確認するために検索結果を見る
- 検索ボリューム以外に確認したいポイント
- 新規サイトでのキーワードの選び方
- 検索ボリュームを使ったキーワード選定の手順
- 検索ボリュームを見るときのよくある失敗
- 検索ボリューム確認チェックリスト
- まとめ
SEO対策やブログ運営を始めると、「検索ボリューム」という言葉を目にする機会が増えます。
キーワード調査ツールを使うと、「月間検索数100」「月間検索数1,000」などの数値が表示されるため、検索ボリュームが大きいキーワードほど狙う価値が高いと感じるかもしれません。
しかし、検索ボリュームが大きいからといって、必ずしも自社サイトに適したキーワードとは限りません。
検索数が多くても検索意図が広すぎたり、競合が強かったり、自社の商品・サービスと結びつきにくかったりすることがあります。
反対に、検索ボリュームが小さくても、ユーザーの悩みが具体的で、問い合わせや申し込みに近いキーワードもあります。
検索ボリュームは、キーワードの需要を知るための重要な指標です。 ただし、正確な検索回数を表す絶対的な数字ではなく、キーワード同士の需要を比較したり、検索される時期を把握したりするための目安として使うことが大切です。
この記事では、検索ボリュームの基本的な意味、ツールによって数値が異なる理由、SEO難易度との違い、検索ボリューム0のキーワードを検討する基準、実際のキーワード選定手順までを初心者向けに解説します。
キーワードの基本的な探し方から確認したい場合は、 無料ツールでできるキーワード探しの基本 もあわせて参考になります。
検索ボリュームとは
検索ボリュームとは、特定のキーワードが一定期間にどの程度検索されているかを表す推定指標です。
一般的には、1か月あたりの平均検索数として表示されます。
たとえば、次のようなキーワードがあったとします。
- SEO
- SEO対策
- SEO 初心者
- SEO 記事 書き方
- SEO 記事構成 作り方
「SEO」のように意味が広いキーワードは、多くの目的で検索されるため、検索ボリュームも大きくなる傾向があります。
一方、「SEO 記事構成 作り方」のように条件が具体的になると、検索するユーザーは限定されるため、検索ボリュームは小さくなりやすくなります。
ただし、検索数が少ないことが、そのまま価値の低さを意味するわけではありません。
具体的なキーワードほどユーザーの知りたい内容が分かりやすく、記事の構成を検索意図に合わせやすい場合があります。
検索ボリュームを確認できる主なツール
検索ボリュームは、次のようなツールで確認できます。
- Googleキーワードプランナー
- Googleトレンド
- ラッコキーワード
- Ubersuggest
- Ahrefs
- Semrush
- その他のSEOキーワード調査ツール
ただし、すべてのツールが同じ方法で数値を算出しているわけではありません。
Googleキーワードプランナーは、選択した期間、地域、検索ネットワークなどの設定に基づいて平均月間検索数を表示します。
一方、民間のSEOツールでは、Googleのデータ、独自に収集したデータ、クリックストリームデータ、推定モデルなどを組み合わせて検索ボリュームを算出している場合があります。
そのため、同じキーワードでもツールによって次のような差が出ることがあります。
- ツールA:月間検索数500
- ツールB:月間検索数700
- ツールC:月間検索数1,000
この差を見て、どのツールが間違っていると単純に判断する必要はありません。
検索ボリュームは、完全な実測値ではなく、各ツールが一定の条件や方法で算出した推定値です。
大切なのは、細かな数字を当てることではなく、検索需要があるか、需要が大きいか小さいか、時期によって変動するかを把握することです。
検索ボリュームは正確な実数ではない
検索ボリュームを見るときは、「実際に検索された回数がそのまま表示されているわけではない」という点を理解しておきましょう。
検索ボリュームの数値は、次のような条件によって変わる可能性があります。
- 対象とする地域
- 対象期間
- 使用する検索ネットワーク
- デバイス
- 類似キーワードのまとめ方
- 季節による需要変動
- 使用するツールの算出方法
- データ更新のタイミング
たとえば、「整体」というキーワードでも、日本全国を対象にした数値と、東京都だけを対象にした数値では結果が変わります。
また、「クリスマス プレゼント」「花火大会」「確定申告」などの季節性が強いキーワードは、年間を通した平均値だけを見ると、需要が集中する時期を把握しにくいことがあります。
検索ボリューム500と表示されているからといって、毎月必ず500回検索されるわけではありません。
反対に、検索ボリュームが小さく表示されていても、特定の月だけ検索が大きく増えることもあります。
そのため、検索ボリュームは厳密な実数としてではなく、需要の傾向を確認するために使いましょう。
検索ボリュームを確認するメリット
検索ボリュームは絶対的な数字ではありませんが、キーワード調査では重要な参考情報です。
主に次のような判断に役立ちます。
1. 検索需要があるかを確認できる
検索ボリュームを調べることで、そのテーマについて検索する人がいるかを確認できます。
どれだけ詳しい記事を書いても、検索する人がほとんどいなければ、検索流入は大きくなりにくいでしょう。
検索需要の存在を確認することは、記事テーマを選ぶときの出発点になります。
ただし、ツール上で検索数が表示されないことと、実際の需要が存在しないことは同じではありません。
ツールの数値だけでなく、問い合わせ内容、営業現場の声、SNS、関連検索なども確認する必要があります。
2. キーワード同士を比較できる
似たキーワードを比較するときにも、検索ボリュームは役立ちます。
たとえば、次のようなキーワードが候補に挙がったとします。
- SEO 記事 書き方
- SEO 記事構成
- SEO ブログ 書き方
- SEO ライティング 初心者
それぞれの検索ボリュームを確認すると、どの表現が比較的多く検索されているかを把握できます。
ただし、最も検索数が多いキーワードをそのまま選ぶのではなく、検索意図、自社との関連性、競合状況もあわせて判断しましょう。
3. 季節による需要の変化を把握できる
季節性があるキーワードでは、年間平均だけでなく月ごとの変化を見ることが重要です。
たとえば、次のようなキーワードです。
- 花見スポット
- 花火大会
- 紅葉 名所
- クリスマス プレゼント
- おせち 通販
- 確定申告 やり方
- 新生活 家電
こうしたキーワードは、需要が高まる時期より前に記事を公開・更新しておく必要があります。
季節性を確認するときは、月別データやGoogleトレンドも活用しましょう。
なお、Googleトレンドの数値は実際の検索回数ではありません。 指定した期間や地域における検索関心を、相対的な値として確認するためのデータです。
地域名や季節語を使った調査方法は、 日本語のキーワード調査のコツ も参考になります。
検索ボリュームの実数にこだわりすぎない
キーワード調査でよくある失敗が、検索ボリュームの細かな差にこだわりすぎることです。
たとえば、次の2つのキーワードがあったとします。
- キーワードA:月間検索数480
- キーワードB:月間検索数520
この40件の差だけを理由に、キーワードBを選ぶ必要はありません。
ツールによって推定値は異なり、集計条件や更新時期でも数値は変わります。
重要なのは、480と520のどちらが正確かを判断することではなく、次の点を比較することです。
- ユーザーの悩みが明確か
- 自社の商品やサービスと関係があるか
- 検索意図に十分答えられるか
- 競合記事と異なる価値を提供できるか
- 問い合わせや申し込みにつながる可能性があるか
- 既存記事との重複がないか
- 公開後も情報を更新できるか
検索ボリュームは、キーワードを選ぶための材料のひとつです。
数値だけで採用・不採用を決めるのではなく、複数の判断軸を組み合わせましょう。
検索ボリュームが大きいキーワードの注意点
検索ボリュームが大きいキーワードは、多くのアクセスを得られる可能性があります。
一方で、必ずしも取り組みやすいとは限りません。
1. 検索意図が広すぎる場合がある
たとえば、「SEO」というキーワードでは、ユーザーが何を知りたいのかを絞り込めません。
考えられる検索意図には、次のようなものがあります。
- SEOの意味を知りたい
- SEOの勉強方法を知りたい
- SEO会社を探したい
- SEOツールを比較したい
- SEO担当者の求人を探したい
- SEOの最新ニュースを知りたい
検索意図が広いキーワードでは、1つの記事だけですべてのニーズに答えることは難しくなります。
検索ボリュームが大きくても、自社の記事でどの検索意図に答えるのかが明確でなければ、内容がぼやけてしまいます。
2. 競合サイトが強い場合がある
検索数の多いキーワードでは、大手企業、専門メディア、公的機関などが検索結果に並んでいることがあります。
そのような検索結果で、新しいサイトが短期間に上位を目指すのは難しい場合があります。
ただし、検索ボリュームが大きいキーワードは、必ずSEO難易度が高いというわけではありません。
検索数が小さくても、金融、法律、医療、転職、法人向けサービスなどでは競争が激しい場合があります。
SEOの難易度は、検索ボリュームだけでは判断できません。
実際の検索結果を開き、どのようなページが表示されているかを確認する必要があります。
3. アクセスが成果につながらない場合がある
アクセス数が多くても、自社の目的につながらなければ、ビジネス上の優先度は低くなる場合があります。
たとえば、「SEOとは」は幅広いユーザーに検索される可能性がありますが、すぐにSEOサービスを依頼したい人ばかりではありません。
一方、「SEO コンサル 費用」「SEO 記事制作 依頼」のようなキーワードは、検索数が小さくてもサービスを比較・検討しているユーザーが含まれる可能性があります。
ブログの目的が問い合わせ獲得である場合は、検索数だけでなく、問い合わせやサービスとの距離も確認しましょう。
検索ボリュームが小さいキーワードの考え方
検索ボリュームが小さいキーワードは、アクセスを大きく増やしにくいように見えるかもしれません。
しかし、検索数が小さいことだけを理由に、記事化を見送る必要はありません。
1. 検索意図が明確な場合がある
複数の言葉を組み合わせたロングテールキーワードは、ユーザーの目的が具体的になりやすい傾向があります。
たとえば、次のようなキーワードです。
- SEO 記事構成 作り方
- 転職 面接 逆質問 例文
- クレジットカード 学生 初めて
- 横浜 子連れ ランチ 個室
- Search Console 表示回数 クリック数 違い
検索ボリュームは小さくても、何を知りたいのかが分かりやすいため、記事内容を検索意図に合わせやすくなります。
ただし、ロングテールキーワードだから必ず競合が弱いとは限りません。
実際の検索結果を確認し、自サイトで提供できる内容や独自性を考えましょう。
2. 問い合わせに近い場合がある
検索数が少なくても、商品やサービスの検討段階に近いキーワードがあります。
たとえば、次のようなキーワードです。
- SEO コンサル 費用
- ホームページ リニューアル 見積もり
- 税理士 変更 相談
- 整体 初回 料金
- リフォーム 現地調査 無料
こうしたキーワードはアクセス数が限られていても、自社のサービスと関係が深い可能性があります。
検索ボリュームだけではなく、サイトの目的に合っているかを確認することが重要です。
3. 自社の経験や専門性を生かせる場合がある
検索数が小さくても、自社に独自の事例や経験があるテーマは、記事化する価値があります。
たとえば、次のような内容です。
- 実際の改善事例
- 業界特有の失敗例
- 導入時のチェック項目
- 現場でよく受ける質問
- 独自に集計したデータ
- 自社サービスの利用者が困りやすいポイント
一般論をまとめるだけでなく、経験や具体例を加えることで、読者にとって役立つ記事を作りやすくなります。
検索ボリューム0でも記事化する価値はある
キーワード調査ツールで「0」や「データなし」と表示されても、検索需要が完全に存在しないとは限りません。
主な理由として、次のようなものがあります。
- 検索回数がツールの表示基準を下回っている
- 新しい言葉で、データの蓄積が少ない
- 地域や業界が限定されている
- 表記の違いが別々に扱われている
- 非常に具体的なロングテールキーワードである
- 季節やニュースによって一時的に需要が発生する
- ツールのデータ更新が追いついていない
また、1つの記事が、想定したキーワードだけでなく、意味の近い表現や関連する複数の検索クエリで表示されることもあります。
そのため、「検索ボリューム0だから誰も検索していない」と即断するのは避けましょう。
次のようなテーマであれば、検索ボリューム0でも記事化を検討できます。
- 実際に問い合わせがある
- 営業担当者が繰り返し質問されている
- 既存顧客が困っている
- 新しい制度・商品・サービスに関するテーマ
- 業界内では重要だが検索数が少ない専門テーマ
- 地域が限定された具体的な悩み
- 自社が独自の経験やデータを持っている
一方で、「誰かが検索するかもしれない」という想像だけで記事を量産するのはおすすめできません。
問い合わせ、ユーザー調査、Search Console、SNS、競合状況など、何らかの根拠を確認しましょう。
Googleキーワードプランナーの競合性はSEO難易度ではない
初心者が特に注意したいのが、Googleキーワードプランナーに表示される「競合性」です。
キーワードプランナーの競合性は、そのキーワードに対してGoogle広告を出稿している広告主の競争状況を示します。
つまり、自然検索で上位表示する難しさを直接示した指標ではありません。
競合性が「高」と表示されていても、SEOで上位表示できないと決まったわけではありません。
反対に、競合性が「低」でも、自然検索では大手サイトや専門サイトが上位を占めている場合があります。
SEOの難易度を確認するときは、キーワードプランナーの競合性だけで判断せず、実際の検索結果を確認しましょう。
SEO難易度を確認するために検索結果を見る
キーワードを選ぶときは、実際にGoogleで検索し、上位ページを確認します。
見るべきポイントは次のとおりです。
- どのような種類のページが表示されているか
- 企業サイト、個人ブログ、公的機関のどれが多いか
- 記事、商品ページ、サービスページ、動画のどれが多いか
- 上位ページはどの検索意図に答えているか
- 内容はどの程度詳しいか
- 情報は新しいか
- 実体験や独自データが含まれているか
- 自社で異なる価値を提供できるか
- 検索結果に地図や商品枠などが表示されているか
たとえば、記事を書こうとしているのに、検索結果の大半が商品ページや予約ページであれば、ユーザーは情報収集よりも購入・予約を求めている可能性があります。
検索結果は、現在Googleがそのキーワードに対して、どのようなページを表示しているかを確認する材料になります。
競合記事をそのまままねるのではなく、検索意図と必要なページ形式を把握するために活用しましょう。
検索意図の考え方を詳しく確認したい場合は、 検索意図の読み取り方 も参考になります。
検索ボリューム以外に確認したいポイント
キーワード選定では、検索ボリューム以外にも複数の項目を確認します。
1. 検索意図
まず確認したいのは、ユーザーがそのキーワードで何をしたいのかです。
検索意図には、主に次のような違いがあります。
- 意味や方法を知りたい
- 商品やサービスを比較したい
- 特定のサイトや会社を探したい
- 商品を購入したい
- 予約や問い合わせをしたい
たとえば、「SEOとは」と「SEO会社 比較」では、ユーザーの目的が異なります。
検索ボリュームが大きくても、自社の記事が検索意図に答えられなければ、適切なキーワードとはいえません。
2. 自社サイトとの関連性
検索数が多くても、自社のテーマやサービスと関係が薄いキーワードは、優先度が低くなる場合があります。
次の点を確認しましょう。
- 自社が専門的に説明できるテーマか
- 商品・サービスと関係があるか
- 実際の顧客が抱えている悩みか
- 関連記事やサービスページへ自然につなげられるか
- 自社の経験や事例を加えられるか
アクセスだけを目的に、サイトのテーマと関係が薄い記事を増やすと、サイト全体の方向性が分かりにくくなります。
3. コンバージョンとの距離
コンバージョンとは、問い合わせ、申し込み、購入、予約、資料請求など、サイト上で目標とする行動のことです。
キーワードを選ぶときは、その検索がコンバージョンにどの程度近いかも考えます。
たとえば、次のように整理できます。
- 認知段階:「SEOとは」
- 情報収集段階:「SEO対策 方法」
- 比較段階:「SEO会社 比較」
- 検討段階:「SEOコンサル 費用」
- 行動段階:「SEO 無料相談」
認知段階のキーワードも、すぐに問い合わせにつながらないから不要というわけではありません。
サイト内で関連情報を提供し、比較記事やサービスページへ自然に案内することで、将来の問い合わせにつながる可能性があります。
4. 季節性
季節によって需要が変わるキーワードでは、平均月間検索数だけで判断しないようにします。
Googleトレンドや月別の検索データを確認し、需要が高まる前に記事を準備しましょう。
季節語や地域名を含むキーワードについては、 日本語のキーワード調査のコツ も参考になります。
5. 既存記事との重複
新しいキーワードを見つけても、すでに同じ検索意図の記事がある場合は注意が必要です。
似た記事を増やすと、どのページを評価してほしいのか分かりにくくなることがあります。
記事を作る前に、次の点を確認しましょう。
- 同じキーワードの記事がないか
- 検索意図が近い記事がないか
- 既存記事へ追記した方がよくないか
- 既存記事と役割を分けられるか
- 関連記事として内部リンクできるか
新規記事を増やすだけでなく、既存記事のリライトや統合も検討しましょう。
関連記事をつなぐ方法は、 初心者でもできる内部リンクの付け方 も参考になります。
新規サイトでのキーワードの選び方
新規サイトでは、最初から検索ボリュームの大きいキーワードだけを狙う必要はありません。
検索数の大小よりも、次の条件を重視しましょう。
- 検索意図が明確
- 自社の専門性を生かせる
- 実際の悩みや問い合わせに基づいている
- 競合記事と異なる具体例を出せる
- 商品・サービスと関係がある
- 関連記事を展開しやすい
- 公開後に情報を更新できる
検索数の小さい記事を増やせば、自動的にサイト全体の評価が上がるわけではありません。
大切なのは、サイトのテーマに沿って、読者に必要な情報を一つずつ整理していくことです。
最初は、自社が詳しく説明でき、検索意図が具体的なテーマから取り組むと、記事の方向性を定めやすくなります。
検索ボリュームを使ったキーワード選定の手順
ここからは、検索ボリュームを使ってキーワードを選ぶ基本手順を紹介します。
ステップ1:キーワード候補を集める
まずは、自社の商品・サービス、顧客の悩み、実際の問い合わせをもとに候補を集めます。
キーワード候補を探す方法には、次のようなものがあります。
- Googleサジェスト
- Googleの関連検索
- Search Consoleの検索クエリ
- キーワード調査ツール
- 営業担当者へのヒアリング
- お問い合わせ内容
- SNSや口コミ
- 競合サイトの見出し
- FAQ
- 自社のアクセス解析データ
ステップ2:調査条件をそろえる
検索ボリュームを比較するときは、地域、期間、言語などの条件をそろえます。
条件が異なるデータをそのまま比較すると、正しく判断できません。
地域ビジネスの場合は、日本全国の検索数だけでなく、対象地域での需要も確認しましょう。
ステップ3:検索ボリュームと季節性を確認する
候補キーワードの検索ボリュームを確認し、需要の大小を把握します。
季節性がある場合は、年間平均だけでなく月別の推移やGoogleトレンドも確認します。
この段階では、検索数だけで候補を削除しすぎないようにしましょう。
ステップ4:実際の検索結果を確認する
候補キーワードをGoogleで検索し、現在の検索結果を確認します。
検索意図、上位ページの種類、競合サイト、必要な情報量を見ます。
自社でユーザーの期待に答えられない場合は、別のキーワードや切り口を検討します。
ステップ5:検索意図を整理する
ユーザーが何を知りたいのか、何をしたいのかを整理します。
同じようなキーワードでも、検索意図が違えば別の記事が必要になることがあります。
反対に、表現が違っていても検索意図がほぼ同じなら、1つの記事でまとめられる場合があります。
ステップ6:自社との関連性を確認する
検索ボリュームがあっても、自社との関係が薄ければ優先度を下げます。
自社の経験、サービス、事例、専門知識を生かせるかを確認しましょう。
ステップ7:記事の優先順位を決める
次の項目を総合して、記事化の優先順位を決めます。
- 検索需要
- 検索意図の明確さ
- 競合状況
- 自社との関連性
- 独自性
- コンバージョンとの距離
- 季節性
- 更新のしやすさ
- 既存記事との関係
検索ボリュームだけを基準にせず、サイトの目的に合ったキーワードから取り組みましょう。
ステップ8:公開後にSearch Consoleで検証する
記事を公開したら、Search Consoleで実際の検索クエリを確認します。
見るポイントは次のとおりです。
- どのクエリで表示されているか
- 想定したキーワードで表示されているか
- 想定外の関連クエリがあるか
- 表示回数は増えているか
- クリックされているか
- 平均掲載順位に変化があるか
- 追加すべき情報があるか
調査ツールの検索ボリュームは公開前の予測材料です。
公開後は、Search Consoleの実際のデータを見ながら、記事の改善や次のテーマ選定に生かしましょう。
GSCの基本的な指標については、 GSCの用語と指標をやさしく理解 も参考になります。
検索ボリュームを見るときのよくある失敗
1. 検索数が大きいキーワードだけを選ぶ
検索数だけで選ぶと、検索意図が広すぎたり、自社との関連性が薄かったりする場合があります。
検索数だけでなく、ユーザーの目的と記事の役割を確認しましょう。
2. 検索数が小さいキーワードをすべて除外する
検索数が小さくても、具体的な悩みや問い合わせに近いキーワードがあります。
実際の顧客ニーズと照らし合わせて判断しましょう。
3. ツールの数値を正確な実数だと考える
検索ボリュームは推定値です。
ツール間の小さな差にこだわるのではなく、需要の有無や相対的な大小を見るために使います。
4. 広告の競合性をSEO難易度だと考える
Googleキーワードプランナーの競合性は、広告主間の競争状況です。
SEO難易度を判断するときは、実際の検索結果を確認しましょう。
5. 検索結果を確認しない
検索ボリュームが魅力的でも、検索結果が商品ページや地図情報ばかりの場合、記事では検索意図に合わない可能性があります。
記事を書く前に、現在の検索結果を確認しましょう。
6. 公開後に検証しない
キーワード調査は、記事を公開した時点で終わりではありません。
Search Consoleのデータを見て、実際にどのような検索から表示されているかを確認しましょう。
検索ボリューム確認チェックリスト
最後に、検索ボリュームを見るときのチェックリストを整理します。
数値の確認
- 検索ボリュームを正確な実数だと思っていないか
- 地域、期間、言語などの条件をそろえたか
- 1つのツールの細かな数値だけで判断していないか
- 月別の変化や季節性を確認したか
- Googleトレンドを絶対的な検索回数として見ていないか
検索意図の確認
- ユーザーが何を知りたいか整理したか
- 検索意図が広すぎないか
- 記事、商品ページ、サービスページのどれが適切か確認したか
- 実際の検索結果を確認したか
- 上位ページをそのまままねるだけになっていないか
競合の確認
- Google広告の競合性とSEO難易度を混同していないか
- 上位ページの運営元を確認したか
- 自社で異なる価値を提供できるか
- 独自の事例や経験を加えられるか
- 必要な情報量を用意できるか
自社との関連性の確認
- 自社の商品・サービスと関係があるか
- 実際の顧客が抱えている悩みか
- 問い合わせや申し込みにつながる可能性があるか
- 関連記事やサービスページへ案内できるか
- 自社の専門性を生かせるか
公開後の確認
- Search Consoleで表示クエリを確認したか
- 想定外の検索ニーズがないか
- 表示回数とクリック数を確認したか
- 本文へ追加すべき情報がないか
- 関連記事への内部リンクを見直したか
- 定期的な更新予定を決めたか
まとめ
検索ボリュームは、キーワードの検索需要を把握するための重要な指標です。
ただし、検索ボリュームは正確な実数ではなく、設定条件や使用するツールによって異なる推定値です。
「月間検索数が多いから狙う」「検索数が少ないから除外する」と単純に判断するのではなく、次の項目を総合して考えましょう。
- 検索需要があるか
- 検索意図が明確か
- 実際の検索結果に対応できるか
- 自社の専門性を生かせるか
- 競合と異なる価値を提供できるか
- 問い合わせや申し込みにつながる可能性があるか
- 季節や地域による変動があるか
- 既存記事と重複していないか
- 公開後に改善を続けられるか
検索ボリュームが大きいキーワードだけが、価値のあるキーワードではありません。
検索数が小さくても、ユーザーの悩みが具体的で、自社が十分に答えられるテーマなら、重要な記事になる場合があります。
まずは検索ボリュームを需要の目安として確認し、検索意図、競合状況、自社との関連性を組み合わせながら、記事化するキーワードの優先順位を整理していきましょう。