ロングテールキーワードとは|小さな検索ニーズを積み上げるSEOの基本
ロングテールキーワードは、検索数の小さい言葉を無計画に増やす考え方ではありません。ユーザーが抱える具体的な疑問を見つけ、検索意図ごとに必要な情報を整理し、関連ページを内部リンクでつなぐことが大切です。この記事では、ロングテールキーワードの意味、メリットと注意点、探し方、記事設計、公開後の確認方法までを初心者向けに解説します。
ブログ運営やSEOについて調べていると、「ロングテールキーワード」という言葉を目にすることがあります。
「検索数の少ないキーワードを狙うこと」と説明されることも多いですが、単に検索ボリュームが小さいキーワードを選べばよいわけではありません。
また、「3語以上ならロングテール」「ロングテールなら競合が弱い」「ロングテールは成約率が高い」と単純に判断するのも注意が必要です。
ロングテールSEOで大切なのは、検索数の大小だけを見るのではなく、ユーザーが抱えている具体的な疑問や悩みを見つけ、それぞれの検索意図に丁寧に答えることです。
一つひとつの検索需要は小さくても、関連する疑問に答える記事を整え、内部リンクでつなぐことで、サイト全体として幅広いニーズに対応できるようになります。
この記事では、ロングテールキーワードの意味、ビッグキーワードとの違い、活用するメリットと注意点、キーワードの探し方、記事のまとめ方、内部リンクの設計、公開後の確認方法までを初心者向けに解説します。
検索ボリュームの基本的な考え方から確認したい場合は、 検索ボリュームの見方 もあわせて参考になります。
ロングテールキーワードとは
ロングテールキーワードとは、一般に、検索需要の分布の中で一つひとつの検索数が比較的小さい、多数の検索キーワードを指します。
たとえば、「ダイエット」のように広いテーマのキーワードは、多くの人に検索される可能性があります。
一方で、次のようなキーワードは、対象者や悩み、条件が具体的です。
- ダイエット 40代 女性
- ダイエット 運動なし
- ダイエット お腹周り
- ダイエット 食事 夜
- ダイエット 初心者 続かない
それぞれの検索数は「ダイエット」より少ない可能性がありますが、検索するユーザーが何を知りたいのかは分かりやすくなります。
このような小さな検索需要に一つずつ対応し、サイト全体で幅広い疑問に答えていく考え方が、ロングテールSEOです。
ただし、ロングテールキーワードの価値は、検索数が少ないことだけで決まりません。
次の点もあわせて確認する必要があります。
- ユーザーの悩みが明確か
- 自社の専門性を生かせるか
- 実際の検索結果に合った記事を作れるか
- 既存記事と検索意図が重複していないか
- 問い合わせや購入など、サイトの目的と関係があるか
- 公開後も情報を更新できるか
ロングテールキーワードは複数語とは限らない
ロングテールキーワードは、「3語以上のキーワード」と説明されることがあります。
確かに、検索意図が具体的になるほど、複数の言葉を組み合わせた形になりやすい傾向があります。
たとえば、次のようなキーワードです。
- SEO タイトル 付け方
- 内部リンク どこに貼る
- Search Console 表示回数 意味
- 横浜 子連れ ランチ 個室
- ホームページ 問い合わせ 増やす
ただし、ロングテールかどうかは、単純な語数だけで決まるものではありません。
短いキーワードでも検索数が小さい場合があります。 反対に、複数の言葉を含んでいても、検索需要や競争が大きいキーワードもあります。
そのため、「2語だから違う」「4語だからロングテール」と機械的に分類する必要はありません。
語数は、ユーザーの悩みを具体化するためのヒントの一つとして考えましょう。
ロングテールという名前の由来
ロングテールという言葉は、商品の販売数や検索需要をグラフにしたときの形に由来します。
需要の大きい少数の商品やキーワードは、グラフの左側に高い山を作ります。
一方で、一つひとつの需要は小さいものの、数が非常に多い商品やキーワードは、右側へ長く伸びていきます。
この部分が動物の長い尻尾のように見えるため、「ロングテール」と呼ばれています。
SEOでも、検索数の大きい少数のキーワードだけに注目するのではなく、検索数は小さくても具体的な多数の検索ニーズへ対応する考え方として使われています。
ビッグキーワードとの違い
ビッグキーワードとは、一般に検索数が大きく、意味や対象範囲が広いキーワードです。
たとえば、次のようなものがあります。
- SEO
- 転職
- 投資
- ダイエット
- パソコン
- 不動産
これらのキーワードは多くの人に検索される可能性がありますが、ユーザーが何を求めているのかを一つに絞りにくいという特徴があります。
たとえば、「パソコン」と検索する人には、次のような目的が考えられます。
- パソコンを購入したい
- パソコンの使い方を知りたい
- 故障の原因を調べたい
- 初心者向けの商品を探したい
- 仕事用のパソコンを比較したい
- パソコン教室を探したい
一方、「パソコン 初心者 おすすめ 10万円以下」まで具体化されると、予算を決めて初心者向けの商品を比較している可能性が高くなります。
広いキーワードの特徴
- 検索数が比較的大きい
- 検索意図が複数ある
- 幅広い内容が求められる
- 大手企業や専門メディアが表示される場合がある
- 1ページだけで検索意図を満たしにくい
具体的なキーワードの特徴
- 検索数が比較的小さいことが多い
- ユーザーの条件や悩みが見えやすい
- 記事内容を具体化しやすい
- 自社の経験や事例を生かしやすい
- 問い合わせや購入に近い場合がある
ただし、ビッグキーワードを狙うこと自体が間違いなのではありません。
広いテーマを説明する柱となる記事と、具体的な疑問に答える関連記事を組み合わせることで、サイト内の情報を整理しやすくなります。
ロングテールキーワードを活用するメリット
ロングテールキーワードには、検索数の大きいキーワードとは異なるメリットがあります。
1. 検索意図が具体的になりやすい
ロングテールキーワードでは、対象者、目的、条件、悩みなどが含まれることが多く、検索意図を考えやすくなります。
たとえば、「ブログ」というキーワードだけでは、ユーザーの目的を特定できません。
一方で、次のようなキーワードなら、求められている内容を考えやすくなります。
- ブログ 始め方 初心者
- ブログ 記事 書き方
- ブログ アクセス 増えない
- ブログ 収益化 何記事
- ブログ タイトル 決め方
検索意図が具体的になると、記事のタイトル、見出し、具体例、内部リンクなどを設計しやすくなります。
2. 自社の経験や専門性を生かしやすい
広いテーマでは、大手メディアや専門サイトが多くの情報を掲載している場合があります。
一方、具体的な悩みであれば、自社の現場経験や顧客事例を生かせることがあります。
たとえば、SEO会社であれば、次のような記事が考えられます。
- Search Console 表示回数 増えた クリックされない
- SEO リライト 何位から
- 内部リンク 古い記事から新しい記事
- メタディスクリプション 反映されない
- 記事公開後 何を確認する
一般的な説明だけでなく、実務でよくある失敗や確認手順を加えることで、読者に役立つ記事を作りやすくなります。
3. 問い合わせや購入に近いキーワードが見つかる場合がある
具体的なキーワードの中には、商品やサービスの検討段階に近いものがあります。
たとえば、次のようなキーワードです。
- SEO コンサル 費用
- ホームページ制作 見積もり
- 整体 初回 料金
- 税理士 変更 相談
- リフォーム 現地調査 無料
こうしたキーワードは検索数が大きくなくても、ユーザーが具体的な行動を検討している可能性があります。
ただし、ロングテールキーワードであれば、すべて成約につながりやすいわけではありません。
「Search Console 表示回数 意味」のように、情報を知ることが目的のキーワードもあります。
キーワードごとに、ユーザーが情報収集、比較、検討、行動のどの段階にいるのかを考えましょう。
4. 複数の関連クエリから表示される可能性がある
記事は、狙った一つのキーワードだけで表示されるとは限りません。
内容が充実していれば、意味の近い表現や関連する疑問でも検索結果に表示される場合があります。
たとえば、「内部リンクの貼り方」を説明する記事では、次のようなクエリから表示される可能性があります。
- 内部リンク 付け方
- 内部リンク どこに貼る
- 内部リンク 本数
- 内部リンク アンカーテキスト
- 古い記事 内部リンク
- 関連記事 リンク 貼り方
そのため、表現が少し違うキーワードごとに記事を分けるのではなく、検索意図が同じかどうかを確認することが大切です。
ロングテールキーワードの注意点
ロングテールSEOにはメリットがありますが、誤解しやすい点もあります。
1. 必ず競合が弱いわけではない
複数の言葉を組み合わせた具体的なキーワードでも、競争が激しい場合があります。
たとえば、次のようなキーワードです。
- 交通事故 弁護士 費用
- 法人 クレジットカード 比較
- 転職エージェント 30代 おすすめ
- 東京 美容整形 おすすめ
検索数が比較的小さくても、商品単価や成約価値が高い分野では、多くの企業が対策していることがあります。
キーワードの長さだけで競合性を判断せず、実際の検索結果を確認しましょう。
2. 必ず成約率が高いわけではない
検索意図が具体的でも、その目的が購入や問い合わせとは限りません。
たとえば、次のようなキーワードは具体的ですが、情報収集が主な目的と考えられます。
- alt属性 意味
- Search Console クリック数とは
- CSS 余白 左
- 桜 開花 仕組み
一方で、次のようなキーワードは比較・検討に近い可能性があります。
- SEO会社 比較
- SEOコンサル 費用
- WordPress 制作 依頼
- 整体 初回 予約
検索数や語数ではなく、ユーザーが検索後に何をしたいのかを確認しましょう。
3. 記事数を増やせば評価が上がるわけではない
ロングテールSEOでは、複数の記事を作ることがあります。
ただし、記事数を増やすこと自体が目的ではありません。
次のような記事を増やしても、読者にとって使いやすいサイトにはなりにくいでしょう。
- 内容が薄い
- 一般論しか書かれていない
- タイトルだけを変えている
- 検索意図が既存記事と重複している
- 地域名や条件だけを変えて量産している
- 読者の疑問に十分答えていない
- 公開後に更新されていない
重要なのは、本数ではなく、それぞれの記事に役割があることです。
検索意図の異なる疑問へ丁寧に答え、関連するページを内部リンクでつなぎましょう。
4. 検索数が小さくても薄い記事にしない
検索需要が小さいからといって、記事の内容まで小さくする必要はありません。
ユーザーの疑問を解決するために必要な情報は、十分に掲載することが大切です。
たとえば、「内部リンク 古い記事から新しい記事」というキーワードでも、単に「リンクして問題ありません」と答えるだけでは不十分です。
次のような疑問も考えられます。
- どの記事からリンクすべきか
- アンカーテキストはどう書くか
- 何本くらい貼るか
- 新しい記事からもリンクを返すか
- 関連性が低い場合はどうするか
- 公開後に何を確認するか
検索数の小ささではなく、ユーザーが判断できるだけの情報があるかを基準にしましょう。
1記事1テーマより1記事1検索意図で考える
ロングテール記事では、「1記事1テーマにする」と説明されることがあります。
記事の中心を明確にするという意味では大切ですが、関連する疑問を細かく分けすぎると、似た記事が増える原因になります。
たとえば、次のキーワードがあったとします。
- 内部リンクとは
- 内部リンク 効果
- 内部リンク 貼り方
- 内部リンク 本数
- 内部リンク アンカーテキスト
これらをすべて別の記事にする必要があるとは限りません。
検索結果やユーザーの目的を確認し、同じ記事でまとめて解決できる内容であれば、1本の記事内で説明した方が使いやすくなります。
記事を分けるか迷ったときは、次の点を確認しましょう。
- 検索するユーザーの目的は同じか
- 検索結果に同じようなページが表示されるか
- 1本の記事内で自然に説明できるか
- ページを分けることで、それぞれ独自の価値を出せるか
- 既存記事と内容が重複しないか
「1記事1キーワード」ではなく、中心となる検索意図を一つ決め、その疑問を解決するために必要な関連情報をまとめることが大切です。
検索意図の整理方法は、 検索意図の読み取り方 も参考になります。
ロングテールキーワードの探し方
ロングテールキーワードは、キーワードツールだけで探すものではありません。
実際の顧客や読者が使っている言葉を確認すると、具体的な検索ニーズを見つけやすくなります。
1. 問い合わせや営業現場の質問を確認する
まず確認したいのは、実際の問い合わせ内容です。
たとえば、次のような質問は記事テーマの候補になります。
- 初回相談だけでも利用できますか?
- 料金はいくらかかりますか?
- 契約期間はありますか?
- 自社の業種にも対応できますか?
- どのくらいで変化が分かりますか?
- 既存記事だけ改善できますか?
- 遠方でも相談できますか?
同じ質問が繰り返し寄せられているなら、検索でも似た疑問を持つ人がいる可能性があります。
営業担当者、サポート担当者、店舗スタッフなどにも、よく聞かれる質問を確認しましょう。
2. Googleサジェストを確認する
Googleの検索窓にキーワードを入力すると、関連する候補が表示されることがあります。
たとえば、「SEO 記事」と入力すると、次のような候補が見つかる場合があります。
- SEO 記事 書き方
- SEO 記事構成
- SEO 記事 文字数
- SEO 記事 タイトル
- SEO 記事 リライト
これらは、ユーザーの検索ニーズを考える手がかりになります。
ただし、サジェストに表示された言葉をすべて記事化する必要はありません。
検索意図が同じキーワードはまとめ、異なる疑問だけを別の記事として検討しましょう。
3. 関連検索を確認する
検索結果の下部などに表示される関連検索からも、テーマを広げられます。
関連検索を見ると、検索ユーザーが次に知りたくなることや、条件を絞るために使う言葉が分かる場合があります。
サジェストと同様に、そのまま記事タイトルへ使うのではなく、実際の検索結果を確認して判断しましょう。
4. Search Consoleを確認する
すでにサイトを運営している場合は、Google Search Consoleの検索クエリが重要です。
Search Consoleでは、実際にどのような検索語句でページが表示されたかを確認できます。
次のようなクエリを探してみましょう。
- 表示回数はあるがクリックされていない
- 想定していなかった具体的な質問
- 既存記事では十分に答えていない
- 特定の地域名や条件を含んでいる
- 関連記事を追加できそう
- FAQへ追加できそう
ただし、表示されたクエリごとに新しい記事を作る必要はありません。
既存記事への追記で対応できないか、検索意図が同じではないかを確認しましょう。
5. キーワード調査ツールを使う
キーワード調査ツールでは、関連語、検索ボリューム、季節性などを確認できます。
ただし、検索ボリュームが小さい、または0と表示されるキーワードでも、実際の需要がないとは限りません。
問い合わせ、顧客の悩み、Search Console、SNSなどもあわせて判断しましょう。
キーワード調査の基本は、 無料ツールでできるキーワード探しの基本 も参考になります。
6. 競合記事で不足している情報を確認する
競合記事は、見出しをまねるためではなく、検索意図と不足情報を確認するために使います。
たとえば、上位記事を読んだときに、次のような不足が見つかることがあります。
- 初心者向けの具体例がない
- 実際の手順が分かりにくい
- 注意点や失敗例が少ない
- 情報が古い
- 特定の業種には当てはめにくい
- 公開後の確認方法がない
- 公式情報への参照がない
自社の経験や事例を使って、読者が判断しやすい情報を補えるか考えましょう。
ロングテールキーワードを選ぶ手順
ここからは、実際にキーワードを選ぶ流れを紹介します。
ステップ1:読者の悩みを洗い出す
まずは、商品・サービスに関する悩みや質問を書き出します。
たとえば、SEOサービスなら次のような悩みがあります。
- SEOを何から始めればよいか
- 記事を書いても流入が増えない
- どの記事をリライトすべきか
- 内部リンクをどこへ貼るか
- Search Consoleの数値をどう見るか
- SEO会社へ依頼すべきか
- 費用はどのくらいかかるか
この段階では、検索キーワードの形にこだわる必要はありません。
実際のユーザーが困っていることを整理しましょう。
ステップ2:キーワード候補へ置き換える
悩みを、ユーザーが検索しそうな言葉へ置き換えます。
たとえば、「記事を書いても流入が増えない」という悩みから、次のような候補が考えられます。
- ブログ アクセス 増えない
- SEO 記事 順位 上がらない
- 記事 書いても 読まれない
- Search Console 表示回数 少ない
事業者側の専門用語だけでなく、初心者が使う言葉も考えましょう。
ステップ3:検索ボリュームを目安として確認する
キーワード調査ツールで、検索需要の有無や大小を確認します。
ただし、細かな実数だけで判断しないようにしましょう。
検索数が小さくても、実際の問い合わせと関係が深いテーマなら、優先度が高い場合があります。
ステップ4:実際の検索結果を見る
キーワードをGoogleで検索し、どのようなページが表示されているかを確認します。
見るべきポイントは次のとおりです。
- 記事、商品ページ、サービスページのどれが多いか
- どのような検索意図に答えているか
- 公的機関や大手サイトが多いか
- 情報は新しいか
- 自社で異なる価値を出せるか
- 地図、動画、商品枠などが表示されているか
検索結果が商品ページ中心なら、解説記事より商品ページの方が検索意図に合う場合があります。
ステップ5:検索意図が同じキーワードをまとめる
表現が違っていても、ユーザーの目的が同じなら、1本の記事でまとめられる場合があります。
たとえば、次のキーワードは近い検索意図を持つ可能性があります。
- SEO 記事 タイトル
- SEO タイトル 付け方
- ブログ タイトル SEO
- 記事タイトル 決め方
検索結果を比較し、同じようなページが表示されるなら、別記事に分けず一つの記事で扱うことを検討します。
ステップ6:記事の役割を決める
記事には、次のような役割があります。
- 基礎知識を説明する
- 手順を解説する
- 比較を助ける
- よくある疑問に答える
- 事例を紹介する
- サービス選びを支援する
- 問い合わせ前の不安を解消する
記事ごとの役割を決めると、内容の重複を防ぎやすくなります。
ステップ7:自社との関連性を確認する
検索需要があっても、自社の事業と関係が薄ければ、優先度が低い場合があります。
次の点を確認しましょう。
- 自社が専門的に説明できるか
- 実際の顧客が困っていることか
- 自社の事例や経験を加えられるか
- 商品・サービスと自然につながるか
- 関連記事を展開できるか
- 公開後も更新できるか
ステップ8:優先順位を決める
最後に、次の項目を総合して優先順位を決めます。
- 検索意図の明確さ
- 自社との関連性
- 競合状況
- 独自の情報を出せるか
- 問い合わせとの距離
- 季節性
- 既存記事との重複
- 更新のしやすさ
- 内部リンクの設計
検索数が大きい順に作るのではなく、サイトの目的に合ったテーマから取り組みましょう。
柱記事と関連記事を設計する
ロングテール記事を単独で増やすだけでは、サイト内の関係が分かりにくくなることがあります。
関連するテーマを整理し、柱となる記事と、具体的な疑問に答える記事を設計すると分かりやすくなります。
たとえば、「キーワード調査」というテーマなら、次のように整理できます。
柱となる記事
- キーワード調査の基本
- SEOキーワードの選び方
- 初心者向けキーワード選定ガイド
関連する具体的な記事
- 検索ボリュームの見方
- ロングテールキーワードとは
- 地域名・季節語の探し方
- 検索意図の読み取り方
- Googleサジェストの使い方
- Search Consoleでクエリを確認する方法
柱記事ではテーマ全体を案内し、関連記事では個別の疑問を詳しく説明します。
ただし、必ずこの形にしなければならないわけではありません。
読者が必要な情報へ進みやすいかを基準に設計しましょう。
内部リンクで関連ページをつなぐ
記事を作ったら、関連するページ同士を内部リンクでつなぎます。
たとえば、この記事からは次のような記事へ案内できます。
- 検索ボリュームの見方
- 日本語のキーワード調査のコツ
- 検索意図の読み取り方
- 無料ツールでできるキーワード探し
- 内部リンクの付け方
- Search Consoleの用語と指標
内部リンクは、検索エンジン向けだけに設置するものではありません。
読者が次に知りたい情報へ自然に進める場所に設置しましょう。
アンカーテキストには、「こちら」だけではなく、リンク先の内容が分かる言葉を使います。
たとえば、次のような形です。
- 検索ボリュームの基本は「検索ボリュームの見方」で解説しています
- 関連記事のつなぎ方は「内部リンクの付け方」を参考にしてください
同じリンクを何度も貼るのではなく、文脈に合った場所へ設置することが大切です。
内部リンクの基本は、 初心者でもできる内部リンクの付け方 も参考になります。
新規サイトでのロングテールSEOの進め方
新規サイトでは、検索数の大きいキーワードだけに集中すると、成果を確認できるまで時間がかかる場合があります。
一方で、検索数が小さいキーワードだけを無計画に増やすのも適切ではありません。
最初は、次の条件に合うテーマから取り組むと進めやすくなります。
- 実際の顧客から質問されている
- 検索意図が具体的
- 自社の経験を生かせる
- 競合記事と異なる情報を出せる
- 商品・サービスとの関連性が高い
- 関連記事へ展開できる
- 定期的に更新できる
また、広いテーマを説明する柱記事も必要です。
たとえば、「SEO」というテーマなら、SEOの基本を説明する記事と、内部リンク、タイトル、検索意図、Search Consoleなどの具体的な記事を組み合わせます。
広い記事と具体的な記事を適切につなぎ、サイト全体で読者の疑問に答えることが大切です。
公開後にSearch Consoleで確認する
ロングテール記事は、公開して終わりではありません。
公開後はGoogle Search Consoleで、実際にどのようなクエリから表示されているかを確認します。
見るポイントは次のとおりです。
- 想定したクエリで表示されているか
- 想定外の関連クエリがあるか
- 表示回数が増えているか
- クリックされているか
- 平均掲載順位に変化があるか
- 本文で答えられていない疑問がないか
- 関連記事を追加すべきか
- タイトルや導入文を見直す必要があるか
検索クエリを見ると、記事作成時には想定していなかった需要が見つかる場合があります。
たとえば、「内部リンク 貼り方」の記事が、「古い記事 内部リンク」「内部リンク 何本」といったクエリでも表示されていることがあります。
その場合は、新しい記事をすぐに作るのではなく、既存記事への追記で検索意図を満たせないか確認しましょう。
Search Consoleの基本指標は、 GSCの用語と指標をやさしく理解 も参考になります。
ロングテールSEOでよくある失敗
1. 語数だけでキーワードを選ぶ
3語、4語だからロングテールとして狙う、という判断は避けましょう。
語数ではなく、検索需要、検索意図、競合状況、自社との関連性を確認します。
2. 検索数が小さければ競合も弱いと思う
検索数が小さくても、成約価値の高い分野では競争が激しい場合があります。
必ず実際の検索結果を確認しましょう。
3. 検索語ごとに記事を分ける
似た言い回しごとに記事を作ると、検索意図が重複する可能性があります。
検索結果とユーザーの目的を比較し、同じ記事でまとめられないか確認します。
4. 記事数を増やすことを目的にする
記事数そのものが、サイトの価値を決めるわけではありません。
読者の疑問に十分答えているか、記事ごとに役割があるかを確認しましょう。
5. 一般論だけの記事を量産する
他の記事にも書かれている一般論だけでは、自社の記事を読む理由が弱くなります。
実際の経験、事例、失敗例、確認手順などを加えましょう。
6. 内部リンクを設置しない
関連する記事があっても、内部リンクがなければ、読者が情報を見つけにくくなります。
記事公開時に、リンク元とリンク先の両方を確認しましょう。
7. 公開後にデータを見ない
検索ボリュームや競合調査は、公開前の予測です。
公開後はSearch Consoleで実際の表示クエリを確認し、内容を改善しましょう。
ロングテールキーワード選定チェックリスト
最後に、ロングテールキーワードを選ぶときのチェックリストを整理します。
キーワードの確認
- 語数だけで判断していないか
- 検索意図が具体的か
- 検索ボリュームを実数だと思っていないか
- 季節や地域による変動を確認したか
- 実際の問い合わせや顧客ニーズと関係があるか
検索結果の確認
- 実際にGoogleで検索したか
- 記事、商品ページ、サービスページのどれが表示されているか
- 検索意図に合ったページを作れるか
- 競合記事と違う価値を出せるか
- 情報の新しさや正確性を確保できるか
記事構成の確認
- 中心となる検索意図が明確か
- 関連する疑問を同じ記事で解決できないか
- 既存記事と内容が重複していないか
- 必要な情報量を用意できるか
- 自社の経験や事例を加えられるか
サイト設計の確認
- 柱記事と関連記事の関係が分かるか
- 関連ページへ内部リンクできるか
- サービスページへ自然につなげられるか
- 同じテーマの記事を無計画に増やしていないか
- 読者が必要な情報を探しやすいか
公開後の確認
- Search Consoleで表示クエリを確認したか
- 想定外の検索ニーズがないか
- 表示回数・クリック数を確認したか
- 本文へ追記すべき情報がないか
- 内部リンクを見直したか
- 定期的な更新予定を決めたか
まとめ
ロングテールキーワードとは、検索需要の分布の中で、一つひとつの検索数が比較的小さい多数のキーワードを指します。
複数の言葉を組み合わせた形が多いものの、語数だけで決まるわけではありません。
また、ロングテールキーワードだからといって、必ず競合が弱い、上位表示しやすい、成約率が高いというわけでもありません。
キーワードを選ぶときは、次の項目を総合して判断することが大切です。
- 検索意図が明確か
- 自社の専門性を生かせるか
- 実際の検索結果に対応できるか
- 競合と異なる価値を出せるか
- 問い合わせや購入と関係があるか
- 既存記事と重複していないか
- 内部リンクで関連ページをつなげられるか
- 公開後に改善を続けられるか
ロングテールSEOは、検索数の小さい記事を大量に作る方法ではありません。
ユーザーが抱えている具体的な疑問を見つけ、検索意図ごとに必要な情報を整理し、関連するページをつなぐ考え方です。
まずは、実際の問い合わせ内容やSearch Consoleのクエリを確認し、自社が詳しく答えられる具体的な疑問から記事テーマを整理してみましょう。