箇条書き・表・図の使い方|SEO記事を読みやすくする基本と便利なツール
箇条書き・表・図は、記事を装飾するためだけのものではありません。内容に合った形式へ整理することで、読者が必要な情報を見つけやすくなります。この記事では、箇条書き・表・図の使い分け、HTMLでの基本、スマートフォンやアクセシビリティへの配慮、画像の軽量化、便利なツールまで初心者向けに解説します。

Webサイトやブログの記事を作成していると、「内容は十分に書いているのに読みにくい」「説明が長くなり、重要な部分が伝わりにくい」と感じることがあります。
そのようなときに役立つのが、箇条書き、表、図・画像です。
文章だけでは理解しにくい情報も、内容に合った形式へ整理することで、読者が必要な情報を見つけやすくなります。
たとえば、次のように使い分けられます。
- 複数のポイントを整理するなら箇条書き
- 料金や機能を同じ条件で比較するなら表
- 手順や仕組みを視覚的に説明するなら図
- 操作方法を示すならスクリーンショット
ただし、「箇条書きを増やせばSEOに強くなる」「表を入れれば強調スニペットに表示される」「画像を増やせば成約率が上がる」と単純に考えるのは適切ではありません。
大切なのは、SEOのために視覚要素を増やすことではなく、読者が内容を理解しやすい形式を選ぶことです。
この記事では、箇条書き・表・図の使い分け、HTMLでの基本的な考え方、スマートフォンやアクセシビリティへの配慮、画像の軽量化、便利なツールまで初心者向けに解説します。
箇条書き・表・図を使う目的
箇条書き、表、図は、記事を装飾するためだけのものではありません。
文章の内容に合わせて使用することで、情報の関係を理解しやすくできます。
主な目的は次の3つです。
必要な情報を見つけやすくする
長い文章が続いていると、読者は自分が必要としている情報がどこにあるのかを探しにくくなることがあります。
たとえば、記事公開前に確認する項目を文章で並べるよりも、次のように箇条書きへ分けると、それぞれの項目を確認しやすくなります。
- タイトル
- 見出し
- 誤字脱字
- 内部リンク
- 画像
- スマートフォン表示
このように、並列する複数の情報は箇条書きと相性がよい場合があります。
比較しやすくする
複数の商品やサービスを同じ条件で比較するときは、文章より表の方が違いを確認しやすい場合があります。
料金、対象、機能など、同じ比較軸をそろえることで、読者が横断的に違いを確認しやすくなります。
仕組みや手順を理解しやすくする
文章だけでは説明しにくい内容では、図やスクリーンショットが役立ちます。
- Webサイト内のページ関係
- 問い合わせまでの流れ
- SEO施策の作業フロー
- 管理画面の操作方法
- データの推移
- 商品の構造
- サービス利用の手順
ただし、文章だけで十分に理解できる場合は、無理に画像を追加する必要はありません。
箇条書き・表・図とSEOの関係を正しく理解する
視覚的に整理された記事は読者にとって使いやすくなる場合がありますが、「使えば検索順位が上がる」という単純な関係ではありません。
滞在時間や直帰率だけでSEOを判断しない
Webサイト運営では、滞在時間や直帰率などを見ることがあります。
しかし、「滞在時間を伸ばせば検索順位が上がる」「直帰率が高いとGoogleの評価が下がる」と単純に考えるのは適切ではありません。
たとえば、電話番号だけを確認したいユーザーが短時間で目的を達成してページを閉じた場合、滞在時間は短くてもページが役に立っていないとは限りません。
SEOでは、一つの指標だけで良し悪しを判断せず、検索意図に適切に答えられているかを確認することが重要です。
検索意図の整理方法は、検索意図の読み取り方も参考になります。
Core Web Vitalsにも配慮する
ページの使いやすさを考える際には、表示速度や操作性も重要です。
- LCP:主要なコンテンツが表示されるまでの読み込み体験
- INP:ユーザー操作に対する応答性
- CLS:表示中のレイアウトのずれ
特に画像を多く掲載する場合は、ファイルサイズや画像サイズが大きすぎると読み込みへ影響する可能性があります。
強調スニペットはサイト側で指定できない
Google検索では、検索内容によって強調スニペットが表示される場合があります。
箇条書きや表の一部が検索結果に使われるケースを見ることもありますが、「リストや表を使えば強調スニペットに選ばれやすくなる」と保証することはできません。
手順なら番号付きリスト、比較なら表というように、情報の意味に合った形式を使うことを優先しましょう。
箇条書きの使い方
箇条書きは、複数の情報を同じ位置付けで整理するときに便利です。
箇条書きに向いている内容
- メリット・デメリット
- 必要な持ち物
- 確認項目
- サービスの特徴
- 注意点
- よくある失敗
- 記事公開前のチェック項目
文章の中に複数の要素が続く場合は、「箇条書きへ分けた方が理解しやすくないか」を考えてみましょう。
1項目につき1つの内容を意識する
項目の長さを「必ず1行」と決める必要はありません。重要なのは、一つの項目に複数の話題を詰め込まないことです。
- タイトルが本文と一致しているか確認する
- 見出しの順番を確認する
- 画像サイズを確認する
項目が多い場合はグループ分けする
「箇条書きは3〜5項目まで」といった固定ルールはありません。チェックリストなら10項目以上になる場合もあります。
項目が多くなった場合は、小見出しなどを使って分類すると読みやすくなります。
ulとolを使い分ける
順番に意味がない場合はul、手順や順位に意味がある場合はolを使います。
<ul>
<li>タイトルを確認する</li>
<li>画像を確認する</li>
<li>リンクを確認する</li>
</ul>
<ol>
<li>キーワードを決める</li>
<li>検索結果を確認する</li>
<li>記事構成を作る</li>
<li>本文を書く</li>
</ol>
見た目だけで選ぶのではなく、内容の意味に合わせて使い分けましょう。
表の使い方
表は、複数の情報を同じ軸で比較するときに便利です。
表に向いている内容
- 料金プラン
- 商品スペック
- サービス機能
- 店舗情報
- 各プランの違い
- 調査結果
- 月ごとの数値
一方、2つの簡単な特徴を説明するだけなら、文章や箇条書きの方が読みやすい場合もあります。
比較軸を明確にする
| 項目 | プランA | プランB |
|---|---|---|
| 月額料金 | ○○円 | ○○円 |
| 対象 | 個人向け | 法人向け |
| 主な機能 | ○○ | ○○ |
情報量を増やすことよりも、必要な違いを判断できることを優先しましょう。
HTMLでは表の構造を正しく設定する
table、caption、th、tdなどを内容に合わせて使います。
見出しセルとデータセルの関係を適切に設定すると、スクリーンリーダーなどの支援技術を利用する人にも表の意味が伝わりやすくなります。
スマートフォン表示を確認する
- 不要な列を減らす
- 内容を縦型へ組み替える
- 横スクロールできる領域にする
- 表を複数に分ける
- 一部を箇条書きへ変更する
列数の多い表を無理に縦型へすると、かえって比較しにくくなることもあります。内容に合わせて方法を選びましょう。
色だけで違いを伝えない
色を使うこと自体に問題はありませんが、色だけで意味を伝えないようにします。「おすすめ」などのテキストも併記すると、意味が伝わりやすくなります。
図・画像の使い方
図や画像は、文章だけでは理解しにくい内容を補助するときに役立ちます。
図に向いている内容
- 作業フロー
- サイト構造
- 因果関係
- 商品の仕組み
- 操作画面
- 時系列
- データ推移
- 複数要素の関係
「文章を短くするために画像へ置き換える」のではなく、画像があることで理解しやすくなる内容に使用しましょう。
スクリーンショットは必要な場所だけ見せる
- 対象箇所を切り抜く
- 矢印を付ける
- 番号を付ける
- 不要な個人情報を隠す
メールアドレス、ユーザー名、顧客情報、APIキーなどが写り込んでいないかも確認しましょう。
alt属性の正しい考え方
画像をWebページへ掲載するときは、alt属性についても確認します。
altテキストは、画像が表示できない環境やスクリーンリーダーを利用する人へ、画像が伝えている情報を補うために使われます。
Googleも、altテキストや周辺の文章などを画像の内容を理解する材料として利用しています。
情報を伝える画像
<img src="seo-flow.webp" alt="キーワード調査から記事公開までのSEO記事制作フロー">
装飾だけの画像
<img src="decoration.webp" alt="">
意味を持たない装飾画像では、空のalt属性を使う方法があります。
キーワードを詰め込まない
alt="SEO SEO対策 SEO記事 SEOブログ SEOキーワード SEO順位"
alt属性はSEOキーワードを並べる場所ではありません。画像の目的や内容を簡潔に説明しましょう。
図の中だけに重要な情報を置かない
図が分かりやすくても、ページ内の重要情報をすべて画像だけにまとめることは避けた方がよいでしょう。
- 文字を拡大しにくい
- スクリーンリーダーで読み取れない
- 情報をコピーできない
- 更新時に画像を作り直す必要がある
重要な数値や説明は、必要に応じてHTMLの文章や表としても掲載します。
図は本文を置き換えるものではなく、本文の理解を助ける補助情報として考えるとよいでしょう。
画像サイズと表示速度を確認する
高解像度の画像をそのままアップロードすると、必要以上にファイルサイズが大きくなる場合があります。
画像を掲載するときは、次の点を確認しましょう。
- 表示サイズに合った画像寸法か
- ファイルサイズが大きすぎないか
- 不要なメタデータが含まれていないか
- 適切な画像形式を使っているか
- スマートフォンでも読み込みやすいか
WebPやAVIFなど、用途によってファイルサイズを抑えやすい形式を検討することもできます。
ただし、形式だけで決めず、画質、ブラウザ環境、制作フローなども考慮しましょう。
箇条書き・表・図を使いすぎない
読みやすくするための要素でも、使いすぎるとかえって情報の優先順位が分かりにくくなります。
- すべての文章を箇条書きにする
- ほとんどの情報を表へ入れる
- 見出しごとに必ず画像を置く
- 何種類もの色を使う
- 強調マーカーを大量に使う
「視覚要素を何個入れるか」ではなく、この情報はどの形式なら最も理解しやすいかを考えましょう。
配色は情報の優先順位を意識する
Webデザインでは、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーなどを決めることがあります。
ただし、「70%・25%・5%にすれば正解」といった固定ルールで考える必要はありません。
- 色数を増やしすぎない
- サイト全体で統一する
- 重要箇所だけを目立たせる
- 文字と背景のコントラストを確保する
- 色だけで意味を伝えない
すでにサイトのブランドカラーやデザインルールがある場合は、それに合わせましょう。
図や表を作るときに使える便利なツール
ここからは、箇条書き、表、図の作成・管理に使える代表的なツールを紹介します。
ツールの料金や機能は変更されることがあるため、利用時には公式サイトの最新情報も確認してください。
Canva
Canvaは、図解、バナー、SNS画像などを作成できるデザインツールです。無料プランも用意されており、利用できるテンプレートや素材を使って図を作成できます。
- 手順図
- 比較図
- フロー図
- アイキャッチ画像
- 簡単なグラフ
- SNS共有用画像
無料プランと有料プランでは利用できる素材や機能が異なります。また、公開・商用利用する場合は、使用する素材のライセンス条件も確認しましょう。
Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、商品比較、料金比較、調査結果、月次データ、競合調査、記事一覧などの表データを整理するときに便利です。
ただし、スプレッドシート上で見やすい表を作ったからといって、そのままWebページで適切なHTML表になるわけではありません。CMSやHTMLの仕様に合わせて掲載しましょう。
TablePress
TablePressは、WordPressで表を管理できるプラグインです。管理画面からデータを入力・編集できるため、HTMLを直接編集するのが難しい場合でも表を管理しやすくなります。
無料のBasicプランも提供されています。一方、「Responsive Tables」など一部の高度な機能は有料プランで提供されているため、必要な機能と利用プランを確認しましょう。
TinyPNG
TinyPNGは、Web用画像のファイルサイズを圧縮できるサービスです。PNGやJPEGだけでなく、WebP、AVIF、JXLなど複数の画像形式にも対応しています。
画像に応じてスマートな非可逆圧縮が行われるため、「必ず70%削減できる」「完全な無劣化圧縮」と考えるのではなく、画像ごとに圧縮結果と画質を確認しましょう。
- 文字がぼやけていないか
- 細い線が消えていないか
- グラデーションが崩れていないか
- ファイルサイズがどの程度減ったか
Canvaで図を作る基本的な流れ
- 説明したい内容を文章で整理する
- 図にする必要がある情報だけを選ぶ
- Canvaで用途に合ったテンプレートを探す
- 自社の文章やデータへ置き換える
- ブランドカラーやフォントに合わせる
- スマートフォンでも文字が読めるか確認する
- 適切なサイズで書き出す
- 必要に応じて画像を圧縮する
- alt属性を設定して記事へ掲載する
最初からデザインを考えるのではなく、何を伝える図なのかを先に整理することが重要です。
読みやすい記事にするための使い分け
箇条書き
向いている内容:複数のポイント、特徴、注意点、チェック項目
番号付きリスト
向いている内容:作業手順、優先順位、時系列
表
向いている内容:複数商品の比較、料金、スペック、データ
図
向いている内容:仕組み、関係性、フロー、構造
スクリーンショット
向いている内容:管理画面の操作、設定場所、実際の表示例
すべてを使う必要はありません。記事ごとに必要な形式だけを選びましょう。
公開前に確認したいポイント
箇条書き
- 1項目に複数の内容を詰め込んでいないか
- 順序がある内容にはolを使っているか
- 項目が多い場合に分類されているか
- 箇条書きばかりになっていないか
表
- 表にする必要がある情報か
- 見出しセルが設定されているか
- 比較軸が統一されているか
- スマートフォンで確認したか
- 横スクロール時にも内容を理解できるか
- 色だけで違いを示していないか
図・画像
- 本文の理解に必要な画像か
- 文字が小さすぎないか
- ファイルサイズが大きすぎないか
- alt属性が適切か
- 装飾画像に不要なaltテキストを入れていないか
- 重要情報を画像だけにしていないか
- 個人情報が写り込んでいないか
ページ全体
- 色や装飾を使いすぎていないか
- 重要な箇所が分かるか
- PC・スマートフォンの両方で確認したか
- リンクやボタンが操作しやすいか
- 表示速度に大きな問題がないか
公開後はデータと実際の画面を確認する
ページ改善では、公開前の予想だけで判断しないことも重要です。
- Search Consoleの表示回数
- クリック数
- 検索クエリ
- GA4のページ閲覧状況
- CTAのクリック
- 問い合わせ
- ヒートマップ
- Core Web Vitals
ただし、一つの数値だけを見て、「表を入れたから順位が上がった」「画像を増やしたから問い合わせが増えた」と判断することはできません。
同時期に検索順位、広告、季節性、競合サイト、CTAなどが変化している可能性もあります。
改善前後のデータを確認しながら、ユーザーが利用しやすくなったかを総合的に判断しましょう。
Search Consoleの基本指標は、GSCの用語と指標をやさしく理解も参考になります。
まとめ
箇条書き、表、図は、SEOのために数を増やすものではありません。
記事の内容を整理し、読者が必要な情報を理解しやすくするために使います。
- 複数のポイントを整理するなら箇条書き
- 順序があるなら番号付きリスト
- 同じ条件で比較するなら表
- 仕組みや関係を説明するなら図
- 操作を説明するならスクリーンショット
また、Web記事では見た目だけでなく、HTMLの構造、スマートフォン表示、アクセシビリティ、alt属性、画像サイズ、Core Web Vitalsにも配慮することが大切です。
便利なツールを利用すると作業を効率化できますが、ツールを使うこと自体が目的ではありません。
「この情報を読者へ最も分かりやすく伝えるには、文章・箇条書き・表・図のどれが適しているか」という視点から選びましょう。
まずは既存の記事を1本開き、長い文章を箇条書きにできる場所、比較を表にできる場所、文章だけでは理解しにくい部分を図で補える場所がないか確認してみてください。