SEO競合調査のやり方|無料でできる初心者向けの確認手順
SEOの競合調査は、高額なツールがなくても始められます。大切なのは、上位ページをまねることではなく、検索意図、求められるページ形式、必要な情報、自社が追加できる価値を整理することです。この記事では、Google検索や無料で利用できる機能を使った競合調査の手順を、初心者向けに解説します。
- SEOの競合調査とは
- 事業上の競合と検索結果上の競合は異なる
- 競合調査の目的は模倣ではなく検索意図の理解
- 無料の競合調査で分かること
- 調査前にキーワードと記事の目的を決める
- Google検索で上位ページを確認する
- ページの種類と検索結果の機能を確認する
- 運営元と情報の新しさを確認する
- タイトルから確認するポイント
- 見出し構成から検索意図を整理する
- 本文で確認したいポイント
- 文字数ではなく情報の充足度を見る
- サジェスト・関連検索の使い方
- 無料ツールの役割と注意点
- 競合と差別化できる要素を整理する
- 調査結果を記事構成に反映する手順
- 競合調査の結果を簡単に記録する
- 公開後にSearch Consoleで検証する
- 競合調査でよくある失敗
- 無料競合調査チェックリスト
- まとめ
SEOに取り組み始めると、「記事を書く前に競合を調べましょう」と言われることがあります。
しかし、競合調査と聞くと、次のような難しい作業を想像する方もいるのではないでしょうか。
- 高額なSEOツールを使う
- 被リンクやドメインの数値を細かく分析する
- 上位サイトの文字数をすべて調べる
- 専門的なレポートを作成する
- 複雑な表計算を行う
本格的な競合分析では、こうした調査が必要になる場合もあります。
一方、ブログや小規模サイトで記事を作る段階では、最初からすべてを詳しく分析する必要はありません。
Google検索を使って現在の検索結果を確認し、タイトル、ページの種類、見出し、具体例、情報の新しさなどを見るだけでも、記事作成に必要なヒントを集められます。
大切なのは、上位ページをそのまままねることではありません。
競合調査の目的は、次の点を整理することです。
- 検索するユーザーは何を知りたいのか
- どのようなページが求められているのか
- 記事に必要な情報は何か
- 既存のページで不足している情報は何か
- 自社だからこそ提供できる価値は何か
この記事では、SEO初心者でも実践しやすいように、Google検索や無料で利用できる機能を使った競合調査の基本手順を解説します。
検索意図の考え方から確認したい場合は、 検索意図の読み取り方 もあわせて参考になります。
SEOの競合調査とは
SEOの競合調査とは、狙いたいキーワードの検索結果を確認し、現在どのようなページが表示されているかを調べる作業です。
たとえば、「SEO 初心者」というキーワードで記事を作りたい場合は、実際にその言葉で検索し、上位に表示されているページを確認します。
見る対象は、同じサービスを提供している会社だけではありません。
次のようなページが検索結果に表示される可能性があります。
- SEO会社のブログ
- Web制作会社のお役立ち記事
- SEOツール会社の解説ページ
- 個人ブログ
- 動画
- 用語解説ページ
- 初心者向け講座
- 公的機関や公式サイトのページ
これらは事業上の競合とは限りませんが、検索結果上では、同じ検索ユーザーの疑問に答えているページです。
SEOの競合調査では、こうしたページを確認し、現在の検索結果でどのような情報やページ形式が求められているかを整理します。
事業上の競合と検索結果上の競合は異なる
競合という言葉には、主に2つの意味があります。
事業上の競合
事業上の競合とは、自社と同じような商品やサービスを提供している会社です。
たとえば、SEO会社にとっては、ほかのSEO会社やWebマーケティング会社などが事業上の競合にあたります。
検索結果上の競合
検索結果上の競合とは、狙うキーワードの検索結果に表示されているページです。
たとえば、「SEO 初心者」というキーワードでは、SEO会社だけでなく、ツール会社、個人ブログ、学習サイトなどが表示されることがあります。
記事を作るときに確認するのは、主に検索結果上の競合です。
同業他社のサイトだけを見ても、検索ユーザーが求めているページ形式や情報を十分に把握できないことがあります。
まずは狙うキーワードを実際に検索し、現在表示されているページを確認しましょう。
競合調査の目的は模倣ではなく検索意図の理解
競合調査を行うと、上位ページのタイトルや見出しをそのまま使いたくなるかもしれません。
しかし、競合調査の目的は、上位ページと同じ記事を作ることではありません。
目的は、検索結果から次の情報を読み取ることです。
- ユーザーが知りたい内容
- 求められているページの種類
- 必要な説明の範囲
- よく扱われている疑問
- 既存ページで不足している情報
- 自社が加えられる具体例や経験
上位ページの構成をそのまま再現しても、同じような記事が増えるだけです。
検索意図を満たす基本情報を押さえたうえで、自社の経験、事例、データ、具体的な手順などを加えることが大切です。
無料の競合調査で分かること
Google検索を中心とした簡易的な競合調査でも、記事作成に必要な多くの情報を確認できます。
たとえば、次のような点です。
- 検索意図
- 上位ページの種類
- 想定される読者
- タイトルの傾向
- よく扱われている論点
- 必要な具体例や手順
- 情報の新しさ
- 公式情報の必要性
- 自社が追加できる内容
- 記事とサービスページのどちらが適切か
競合調査をせずに記事を書き始めると、検索ユーザーの目的と異なるページを作ってしまうことがあります。
たとえば、ユーザーがサービスを比較したいキーワードに対して、用語の意味だけを説明する記事を作っても、検索意図に十分答えられない可能性があります。
反対に、情報収集を目的としたキーワードに対して、サービス紹介だけのページを作っても、求められている内容とずれることがあります。
記事を書く前に検索結果を確認することで、どのようなページを作るべきか判断しやすくなります。
調査前にキーワードと記事の目的を決める
競合調査を始める前に、調べるキーワードと記事の目的を整理しましょう。
調査するキーワードが曖昧なままだと、確認する検索結果も定まりません。
まずは、次の項目を書き出します。
- メインとなるキーワード
- 想定する読者
- 読者が抱えている悩み
- 記事で解決したいこと
- 読了後に取ってほしい行動
- 自社の商品・サービスとの関係
たとえば、「SEO 競合調査」というキーワードであれば、次のように整理できます。
- 想定読者:SEOを始めたばかりの担当者
- 悩み:競合調査で何を見ればよいか分からない
- 記事の目的:無料でできる確認手順を理解してもらう
- 読了後の行動:実際に検索結果を確認し、記事構成を作る
- 関連ページ:キーワード調査、検索意図、記事構成の解説
記事の目的を先に決めることで、競合ページから必要な情報だけを抽出しやすくなります。
Google検索で上位ページを確認する
最も取り組みやすい競合調査は、狙いたいキーワードをGoogleで検索することです。
最初は、検索結果の上位5〜10件程度を目安に確認します。
ただし、件数を厳密に決める必要はありません。
同じようなページが続いている場合は数件でも傾向をつかめることがあります。 反対に、記事、サービスページ、動画などが混在している場合は、少し広めに確認した方がよいでしょう。
調査するときは、検索した日付や使用した端末も簡単に記録しておくと、後から検索結果の変化を確認しやすくなります。
検索結果は、時期、地域、言語、デバイスなどによって変わる場合があります。
一度見た結果を固定的な正解と考えず、記事作成時点の参考情報として扱いましょう。
ページの種類と検索結果の機能を確認する
ページの種類を確認する
最初に見るべきなのは、上位にどのようなページが表示されているかです。
主なページの種類には、次のようなものがあります。
- 解説記事
- 手順記事
- 比較記事
- 商品ページ
- サービスページ
- カテゴリーページ
- FAQ
- 用語集
- 動画
- 地図情報
- 公的機関や公式サイト
ページの種類を見ると、ユーザーが検索後に求めている行動を考えやすくなります。
たとえば、「SEOとは」で解説記事が多い場合は、基本的な意味や仕組みを知りたいユーザーが多いと考えられます。
一方、「SEO会社 東京」でサービスページや会社一覧が多い場合は、依頼先を探している可能性があります。
「パソコン おすすめ」で商品一覧や比較記事が多ければ、購入前の比較が主な目的と考えられます。
自分が作ろうとしているページ形式と、現在表示されているページ形式が大きく異なる場合は、記事の方向性を見直しましょう。
検索結果に表示される機能も確認する
検索結果には、通常のWebページ以外の情報が表示されることがあります。
たとえば、次のようなものです。
- 地図
- 画像
- 動画
- 商品情報
- ニュース
- よくある質問
- 強調された回答
- 関連検索
これらを見ると、ユーザーが文章だけでなく、地図、画像、動画、商品比較などを求めている可能性が分かります。
たとえば、地域名を含むキーワードで地図が大きく表示されている場合は、一般的な解説記事だけでなく、店舗情報やGoogleビジネスプロフィールの整備も重要になる可能性があります。
動画が多い場合は、文章だけでは説明しにくい手順や操作が求められているのかもしれません。
通常の上位ページだけでなく、検索結果全体の構成を確認しましょう。
運営元と情報の新しさを確認する
運営元を確認する
次に、上位ページを誰が運営しているかを確認します。
たとえば、次のような運営元があります。
- 大手企業
- 中小企業
- 専門メディア
- 公的機関
- 業界団体
- 個人ブログ
- ECサイト
- 比較サイト
- メーカー公式サイト
大手企業や公的機関が多い場合は、難易度を慎重に確認する必要があります。
ただし、運営会社の規模だけで上位表示の難しさが決まるわけではありません。
次の点も確認しましょう。
- 検索意図にどの程度合っているか
- 内容が具体的か
- 専門家や実務経験者が執筆しているか
- 独自データや事例があるか
- 情報が最新か
- 公式情報への参照があるか
- 自社が異なる価値を提供できるか
個人ブログが表示されているから簡単、大手企業が多いから不可能、と単純に判断しないことが大切です。
情報の新しさを確認する
テーマによっては、情報の新しさが特に重要です。
たとえば、次のような記事では更新時期を確認しましょう。
- 法律や制度
- 税金
- 補助金
- 商品価格
- ツールの操作方法
- Googleの機能
- イベント情報
- 営業時間
- 料金
- 調査データ
上位記事の情報が古い場合は、最新情報を整理することが差別化につながる可能性があります。
ただし、更新日が新しいだけで内容も最新とは限りません。
本文内の日付、画面の名称、料金、制度名、参照元なども確認しましょう。
タイトルから確認するポイント
検索結果に表示されるタイトルからは、記事の対象読者や目的を読み取れます。
たとえば、「SEO 競合調査」で次のような言葉が使われているかもしれません。
- 初心者向け
- 無料
- やり方
- 手順
- 分析方法
- チェック項目
- ツール
- 具体例
ただし、これらの言葉をそのまま自分のタイトルへ入れる必要はありません。
タイトルから確認したいのは、単語の使用回数ではなく、次の要素です。
- 誰に向けたページか
- 何を解決するページか
- 解説、比較、手順のどれか
- どこまで扱っているか
- 読者が得られる結果は何か
複数のページが初心者向けの手順を案内している場合、そのキーワードでは、専門的な分析よりも基本手順を知りたいユーザーが多い可能性があります。
そのうえで、自分の記事が提供する内容を正確に表すタイトルを作りましょう。
競合と似せることより、タイトルと本文の内容が一致していることが大切です。
見出し構成から検索意図を整理する
上位ページを開いたら、H2やH3などの見出しを確認します。
複数のページで共通して扱われている内容は、そのテーマを理解するために必要な論点である可能性があります。
たとえば、「SEO 競合調査」の記事で、次のような見出しが繰り返し使われている場合があります。
- 競合調査とは
- 競合調査を行う理由
- タイトルの確認
- 見出しの確認
- キーワードの確認
- 無料ツール
- 差別化の方法
こうした内容は、検索意図を理解する手がかりになります。
ただし、共通する見出しをすべて自分の記事へ入れる必要はありません。
記事の対象読者、目的、説明範囲に必要なものを選びます。
また、競合にない見出しを入れることだけが独自性ではありません。
同じ論点でも、より具体的な手順、事例、注意点、判断基準を加えることで、読者にとって役立つ内容にできます。
本文で確認したいポイント
競合ページの本文では、見出しの有無だけでなく、説明の中身を確認します。
1. 具体例があるか
抽象的な説明だけでなく、実際のキーワードや場面を使った具体例があるかを見ます。
初心者向けの記事では、具体例があることで理解しやすくなります。
2. 手順が分かるか
読者が記事を読んだ後、実際に行動できる内容になっているかを確認します。
「競合を確認しましょう」だけでなく、何をどの順番で見るかまで書かれているかが重要です。
3. 注意点や失敗例があるか
正しい手順だけでなく、間違いやすい点が説明されているかを見ます。
たとえば、次のような失敗です。
- 競合の見出しをそのまま使う
- 文字数だけを合わせる
- サジェストをすべて見出しに入れる
- 大手サイトがあるだけで諦める
- 記事形式と検索意図が合っていない
4. 根拠となる情報があるか
制度、機能、仕様、調査結果などを説明している場合は、根拠となる公式情報や一次情報が示されているか確認します。
自社の記事を作る際も、必要に応じて公的機関、公式ヘルプ、調査元などを参照しましょう。
5. 独自の情報があるか
次のような情報が含まれているかを確認します。
- 実際の経験
- 独自の調査結果
- 顧客からよく受ける質問
- 具体的な事例
- 失敗と改善の記録
- 自社で使用している手順
- 独自のチェックリスト
競合記事を要約し直すだけではなく、読者の判断に役立つ情報を加えることが大切です。
6. 読了後の導線があるか
記事を読んだ後、どのページへ進めるようになっているかも確認します。
たとえば、次のような導線です。
- 関連記事
- 詳しい手順
- サービスページ
- 問い合わせ
- 資料請求
- FAQ
- 用語集
競合と同じ導線を作る必要はありませんが、読者が次に何を知りたいかを考える参考になります。
文字数ではなく情報の充足度を見る
競合調査では、記事の長さが気になることがあります。
上位記事が長いと、「同じ文字数まで書かなければならない」と感じるかもしれません。
しかし、競合記事の文字数に合わせること自体が目的ではありません。
重要なのは、検索ユーザーが疑問を解決し、判断や行動ができるだけの情報を提供することです。
たとえば、次の点を確認します。
- 基本的な意味が分かるか
- 実践手順が分かるか
- 必要な具体例があるか
- 注意点が説明されているか
- 判断基準が示されているか
- 最新情報が反映されているか
- 関連情報へ進めるか
必要な説明が3,000文字で終わるテーマもあれば、8,000文字以上必要なテーマもあります。
競合記事が長いから文章を増やすのではなく、読者に必要な内容が不足していないかを基準にしましょう。
サジェスト・関連検索の使い方
サジェストの使い方
Googleの検索窓へキーワードを入力すると、検索候補が表示されることがあります。
たとえば、「SEO 競合」と入力すると、次のような候補が表示されるかもしれません。
- SEO 競合調査
- SEO 競合分析
- SEO 競合サイト 調べ方
- SEO 競合 キーワード
- SEO 競合分析 無料
こうした候補は、ユーザーが使う表現や周辺ニーズを探す手がかりになります。
ただし、サジェストに表示されたからといって、検索数が多いとは限りません。
候補は、地域、時期、検索環境などによって変わることがあります。
また、候補をすべて本文や見出しに入れる必要もありません。
次のように分類して使いましょう。
- 今回の記事内で答える内容
- 別の記事で詳しく扱う内容
- 商品・サービスページで答える内容
- 既存記事ですでに答えている内容
- 対象読者と関係が薄い内容
サジェストは記事構成を自動的に決めるものではなく、検索ニーズを考える材料の一つです。
関連検索の使い方
検索結果に表示される関連検索からも、ユーザーの周辺ニーズを確認できます。
関連検索には、メインキーワードだけでは分かりにくい条件や疑問が含まれることがあります。
たとえば、競合調査に関する検索では、次のような周辺テーマが見つかる可能性があります。
- 競合サイト 見つけ方
- SEO 競合分析 項目
- 競合 キーワード 調査
- 競合サイト アクセス数
- 無料 SEOツール
これらを確認し、今回の記事で扱う範囲を整理します。
すべてを追加すると記事の主題が広がりすぎる場合があります。
中心となる検索意図に必要な内容だけを選び、別の疑問は関連記事として分けることも検討しましょう。
キーワードを検索意図ごとに整理する考え方は、 ロングテールキーワードとは も参考になります。
無料ツールの役割と注意点
無料で利用できる機能やツールには、それぞれ異なる役割があります。
一つのツールだけで判断するのではなく、知りたい内容に合わせて使い分けましょう。
Google検索
Google検索では、現在どのようなページが表示されているかを確認できます。
主に次の確認に使います。
- 検索意図
- ページの種類
- タイトル
- 見出し
- 運営元
- 情報の新しさ
- 検索結果に表示される機能
競合調査の中心となる方法です。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーでは、関連するキーワードや平均月間検索数の目安を確認できます。
利用にはGoogle広告アカウントの設定が必要です。
また、表示される競合性は、自然検索で上位表示する難しさではなく、Google広告における広告主の競争状況を示すものです。
SEO難易度は、実際の検索結果と組み合わせて判断しましょう。
Googleトレンド
Googleトレンドでは、特定のキーワードへの関心が、時期や地域によってどのように変化しているかを確認できます。
主に次の用途に向いています。
- 季節性の確認
- 話題の増減
- 複数キーワードの比較
- 地域ごとの関心傾向
Googleトレンドの数値は、実際の検索回数を示すものではありません。
需要の増減や相対的な違いを見るために使いましょう。
Google Search Console
すでにサイトを運営している場合は、Search Consoleも競合調査と組み合わせて活用できます。
Search Consoleでは、自サイトが実際にどのような検索クエリで表示されたかを確認できます。
たとえば、次のようなクエリを探します。
- 表示回数があるがクリックされていない
- 想定外の具体的な質問
- 既存記事で十分に答えていない
- 新しい関連記事につながりそう
- タイトルや見出しへ反映できそう
競合サイトのデータを見るツールではありませんが、自サイトの実際の検索ニーズを確認できる重要な情報源です。
ラッコキーワードなどの関連語ツール
関連語を一覧で確認できるツールは、キーワード候補を広げるときに役立ちます。
ただし、表示されたキーワードをすべて記事化する必要はありません。
検索意図が同じキーワードをまとめ、既存記事との重複を確認したうえで使いましょう。
無料で利用できる範囲や機能は変更される場合があるため、利用時点の案内を確認してください。
キーワード調査ツールの基本的な使い分けは、 無料ツールでできるキーワード探しの基本 も参考になります。
競合と差別化できる要素を整理する
競合調査で基本的な論点を確認したら、自社の記事へ追加できる価値を考えます。
差別化とは、奇抜なテーマを無理に入れることではありません。
読者にとって役立つ情報を、既存記事より分かりやすく、具体的に提供することも差別化になります。
1. 自社の経験
実際に取り組んだ方法、失敗したこと、改善したことを紹介します。
2. 具体的な事例
抽象論だけでなく、業種、状況、作業内容、変化などを具体的に説明します。
3. 独自データ
自社で集計した数値やアンケート、運用データなどがあれば活用します。
4. 初心者向けの手順
専門家には当たり前でも、初心者が迷いやすい操作や判断を順番に説明します。
5. チェックリスト
実際の作業時に確認できる形へ整理します。
6. 最新情報
古い記事が多い場合は、現在の仕様や制度に合わせて更新します。
7. 業種別の注意点
一般的な説明だけでなく、店舗、BtoB、EC、地域ビジネスなど、対象に応じた違いを説明します。
競合記事にない内容を無理に探すのではなく、自社が正確に説明でき、読者の判断に役立つ情報を加えましょう。
調査結果を記事構成に反映する手順
競合調査で集めた情報は、そのまま記事へ貼り付けるのではなく、整理して構成へ反映します。
ステップ1:検索意図を一文でまとめる
まず、そのキーワードを検索する人が何を知りたいかを一文で整理します。
たとえば、「SEO 競合調査」であれば、次のようにまとめられます。
SEO初心者が、無料でできる競合記事の確認方法と、記事構成への反映方法を知りたい。
この一文から外れる内容は、別記事に分けることも検討します。
ステップ2:必要な基本情報を整理する
複数の上位ページで扱われている内容から、対象読者に必要なものを選びます。
すべてを入れるのではなく、記事の目的に必要な内容だけを残します。
ステップ3:不足情報を洗い出す
上位記事を読んで、分かりにくかった点や不足していた点を書き出します。
たとえば、次のような内容です。
- 具体的な確認順序がない
- 初心者向けの例がない
- ツールの違いが分かりにくい
- 文字数へこだわりすぎている
- 公開後の確認方法がない
ステップ4:自社の情報を追加する
自社の経験、事例、確認手順、チェックリストなどを追加します。
ここが、競合記事の要約だけで終わらせないための重要な作業です。
ステップ5:見出しの順番を整える
読者が理解しやすい順番へ並べます。
一般的には、次のような流れが分かりやすくなります。
- 基本的な意味
- 調査する理由
- 具体的な手順
- 確認する項目
- 注意点
- 実践方法
- チェックリスト
- まとめ
上位記事の順番をそのまま使うのではなく、自分の記事の読者に合わせて調整しましょう。
競合調査の結果を簡単に記録する
競合調査は、簡単な表やメモにまとめると比較しやすくなります。
記録する項目は、次のようなもので十分です。
- ページタイトル
- URL
- ページの種類
- 想定読者
- 主な見出し
- 特徴的な具体例
- 情報の新しさ
- 参照している公式情報
- 分かりにくかった点
- 自社が追加できる内容
初心者の段階では、細かな数値を大量に記録する必要はありません。
記事構成を作るために必要な情報が整理できれば十分です。
また、競合ページの文章をそのままコピーするのではなく、自分の言葉で要点だけを記録しましょう。
公開後にSearch Consoleで検証する
競合調査は、記事を公開する前の予測に基づく作業です。
記事を公開した後は、Search Consoleで実際の表示クエリを確認します。
見るポイントは次のとおりです。
- 想定したキーワードで表示されているか
- 想定外のクエリで表示されていないか
- 表示回数が増えているか
- クリックされているか
- タイトルと検索意図が合っているか
- 本文で答えられていない疑問がないか
- 関連記事を追加すべきか
- 既存記事と競合していないか
公開前に想定した検索意図と、実際の表示クエリが異なる場合もあります。
その場合は、本文への追記、タイトルの見直し、関連記事の追加などを検討しましょう。
競合調査を一度きりの作業にせず、公開後の実データと組み合わせて改善することが大切です。
Search Consoleの基本指標は、 GSCの用語と指標をやさしく理解 も参考になります。
競合調査でよくある失敗
1. 上位記事をそのまままねる
タイトルや見出し、文章をそのまま使うと、独自性のない記事になります。
共通する論点は検索意図を理解するために使い、自社の経験や具体例を加えましょう。
2. 上位記事の文字数へ合わせる
競合記事が長いからといって、同じ文字数にする必要はありません。
ユーザーの疑問に答えるために必要な情報量を基準にします。
3. 大手サイトがあるだけで諦める
大手企業が多い場合は慎重な判断が必要ですが、運営元の規模だけで難易度は決まりません。
検索意図、自社の専門性、独自情報を提供できるかまで確認しましょう。
4. 個人ブログがあるだけで簡単だと考える
個人ブログが表示されていても、長年の運営経験や独自データを持つ高品質なサイトかもしれません。
運営形態だけで判断せず、ページの中身を確認します。
5. 共通見出しをすべて入れる
上位記事にある見出しをすべて追加すると、記事の対象が広がりすぎることがあります。
中心となる検索意図に必要な内容だけを選びましょう。
6. サジェストをすべて見出しにする
サジェストは検索ニーズを考える材料ですが、表示された候補を全部入れる必要はありません。
検索意図が同じものをまとめ、別の疑問は関連記事として検討します。
7. ツールの数値だけで判断する
検索ボリュームや各種スコアは参考情報です。
実際の検索結果、検索意図、自社との関連性をあわせて確認しましょう。
8. 競合調査だけで時間を使いすぎる
競合調査を詳しく行いすぎて、記事を書き始められないことがあります。
初心者は、記事の方向性と必要な情報が分かる範囲で調査を区切りましょう。
無料競合調査チェックリスト
最後に、無料で競合調査を行うときのチェックリストを整理します。
調査前の確認
- 狙うキーワードを決めたか
- 想定読者を決めたか
- 記事で解決する悩みを整理したか
- 読了後に取ってほしい行動を決めたか
- 自社の商品・サービスとの関係を確認したか
検索結果の確認
- 上位5〜10件程度を確認したか
- ページの種類を確認したか
- 地図、動画、商品などの表示を確認したか
- 運営元を確認したか
- 情報の新しさを確認したか
- 記事形式と検索意図が合っているか確認したか
タイトル・見出しの確認
- 対象読者を確認したか
- 記事の目的を確認したか
- 共通して扱われる論点を整理したか
- すべてをそのまま取り入れようとしていないか
- 自社の記事に必要な内容を選んだか
本文の確認
- 具体例があるか
- 実践手順があるか
- 注意点や失敗例があるか
- 根拠となる情報があるか
- 独自の経験やデータがあるか
- 読了後の導線があるか
無料機能・ツールの確認
- Google検索で検索意図を確認したか
- サジェストを候補として確認したか
- 関連検索を確認したか
- 季節性がある場合はGoogleトレンドを確認したか
- 自サイトのデータはSearch Consoleで確認したか
- 各ツールの数値を絶対的なものとして見ていないか
差別化の確認
- 自社の経験を加えられるか
- 具体的な事例を加えられるか
- 初心者が迷う部分を詳しく説明できるか
- 最新情報を反映できるか
- 競合記事で不足している情報を補えるか
- 自社だから説明できる内容があるか
公開後の確認
- Search Consoleで表示クエリを確認したか
- 想定した検索意図と合っているか
- 本文に不足している内容がないか
- タイトルの見直しが必要ではないか
- 関連記事を追加できないか
- 定期的に競合ページの変化を確認しているか
まとめ
SEOの競合調査は、高額なツールを導入しなければ始められないものではありません。
Google検索を使い、現在の検索結果に表示されているページを確認するだけでも、記事作成に必要な多くの情報を得られます。
最初に確認したいのは、次の項目です。
- どのようなページが表示されているか
- ユーザーは何を知りたいのか
- タイトルは誰に何を伝えているか
- どの論点が多く扱われているか
- 具体例や手順があるか
- 情報は新しいか
- 根拠となる情報があるか
- 自社が加えられる価値は何か
ただし、上位ページと同じタイトルや見出しを使うことが競合調査の目的ではありません。
競合ページは、検索意図や必要情報を理解するための参考資料です。
そのうえで、自社の経験、事例、データ、具体的な手順などを加え、読者が実際に判断・行動できる記事を作ることが大切です。
まずは狙いたいキーワードを一つ決め、Google検索で上位ページの種類、タイトル、見出し、本文の特徴を確認してみましょう。